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「NILS-LSAデータを用いた日本人中高齢者における体組成に関する指標の検証:内臓脂肪蓄積の簡易評価指標と握力の体格補正指標」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした、生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした研究に使用することについて、同意を得ております。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2026年6月2日
記
「NILS-LSAデータを用いた日本人中高齢者における体組成に関する指標の検証:内臓脂肪蓄積の簡易評価指標と握力の体格補正指標」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2049)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼
加齢により脂肪や筋肉などの体組成の変化が生じる中高齢期において、健康を支える基盤となる体組成の評価を適切かつ簡便に行うことは、健康寿命の延伸に有効と考えられます。しかし、内臓脂肪測定における標準基準であるCT検査は、被曝やコストの問題から一般診療や健診で使用することは難しく、BMIや腹囲、腹囲身長比などの簡易指標も存在しますが、日本人高齢者においてどの簡易指標が内臓脂肪蓄積をもっとも有用に判定できるかを検証した報告は限られています。また、全身の筋力を反映する簡便な指標として握力が用いられることがありますが、握力は体格と強い相関があるため、疾患リスクや機能低下を予測する際には適切な体格補正が必要です。握力の体格補正に関する先行研究はいくつかありますが、日本人地域在住中高齢者において、どの補正指標が将来の機能障害や代謝異常をもっとも鋭敏に予測するかといった検討は十分にされていません。
本研究では、詳細な身体計測および腹部CT画像データを有するNILS-LSAのデータを用い、中高齢者の内臓脂肪蓄積を判定するための、もっとも有用な簡易指標および代謝異常や身体機能低下の新規発生を予測する、もっとも妥当性が高い握力の体格補正指標が何であるかを明らかにします。
本研究により、日本人中高齢者に適した内臓脂肪蓄積を簡易評価できる指標および全身の筋力を評価するための握力の体格補正指標が確立されることにより、筋肉量の減少によって生じるサルコペニアやフレイル(身体の虚弱)の早期発見および将来の健康リスク予測の精度向上が期待できます。また、簡易に評価できることから、特定健診や日常診療においても有用なツールとなる可能性があります。
以下の、NILS-LSA第2次から第7次調査のデータを用います。
本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。
上記の情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用・提供予定です。
本研究では、上記の情報を同志社大学に提供します。
愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第2次調査(2000年から2002年)に参加した方を対象とし、内臓脂肪の蓄積を判定するためのもっとも有用な簡易指標を明らかにするとともに、代謝異常や身体機能低下の新規発生をもっとも精度高く予測する握力の体格補正指標について、検証を行います。
2026年6月2日から2029年3月31日
NILS-LSA第2次調査(2000年から2002年)に参加した40歳以上の男女のうち、解析に使用する変数に欠損のない約2,000名を対象者とします。
NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。
対象者の方ご自身の検査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
本掲示により、研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は、国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。
他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
NILS-LSAの情報と試料は、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。
本研究で、試料は用いません。解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、同志社大学の研究責任者に、本研究で使用する氏名など個人を特定できる情報を除いた状態の情報を提供します。本研究で利用するすべてのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および外部からのアクセスが不可能であり、パスワード管理された、同志社大学訪知館2階 HC205-6 室内の指定PCで保管します。また、本研究で利用する氏名など個人を特定できる情報を除いたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および外部からのアクセスが不可能であり、パスワード管理された、同志社大学訪知館2階 HC205-6 室内の指定PCで保管します。尚、研究期間終了後、同志社大学の研究責任者が異動等により同志社大学の所属がなくなる場合は、同志社大学に保管したNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムは、国立長寿医療研究センターに移管し、上述の通り保管します。
特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いたすべての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。
NILS-LSAのすべての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係はなく、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。
本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
長期縦断疫学調査センター
老化疫学研究部長 大塚礼
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)