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倫理・利益相反委員会受付番号No.2022

「バランス能力低下はプレフレイル・フレイル発症を予測するか:NILS-LSAデータを用いた検討」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした、生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした研究に使用することについて、同意を得ております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2026年3月12日

1.研究課題名

「バランス能力低下はプレフレイル・フレイル発症を予測するか:NILS-LSAデータを用いた検討」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2022)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2-1.研究代表者

  • 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼

2-2.研究機関の名称および研究責任者

  • 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼
  • Ludwig Maximilian University of Munich, Institute for Medical Information Processing, Biometry, and Epidemiology (IBE), Professor for Epidemiology, Eva Grill

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部

  • 副部長 西田裕紀子
  • 研究員 丹下智香子

Ludwig Maximilian University of Munich, Institute for Medical Information Processing, Biometry, and Epidemiology (IBE)

  • Research associate, Nathan Dixon
  • Research associate, Ralf Strobl

4.本研究の意義、目的

世界的な高齢化に伴い、健康寿命の延伸は喫緊の課題となっています。加齢に伴い身体機能は低下しますが、身体機能低下の軌跡やフレイル(加齢に伴う虚弱)への移行過程には、大きな個人差が存在します。特に、要介護状態の前段階であるフレイル、さらにその前段階であるプレフレイルを早期に同定し、適切な介入を行うことは、身体機能の維持および障害予防の観点から重要です。しかしながら、健常な状態からプレフレイルへ、あるいはプレフレイルからフレイルへの進行に関与する要因については、十分に解明されていません。

ここでは、日常生活動作の基盤となる身体機能であり、感覚・神経・筋骨格系の統合的な機能を反映するバランス能力に着目します。バランス能力の低下は、将来の慢性疾患の発症、身体機能障害、および死亡リスクの予測因子であることが示唆されていますが、プレフレイル、フレイルとの関連についての検討は十分ではありません。

本研究では、地域在住中高年者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」のデータを用い、バランス能力の評価指標がプレフレイル、フレイル発症を予測する因子として有効であるかを検証することを目的とします。

バランス能力がプレフレイル、フレイル発症を予測することが明らかになれば、早期にプレフレイル、フレイルを同定し、適切な介入を促進することが可能となります。これにより、身体障害への進行を抑制し、高齢者のQOL向上と健康寿命の延伸に寄与することが期待され、これらの知見が、医療・介護負担の軽減という社会課題の解決に資する重要な根拠を提供すると考えられます。

5.本研究に使用する情報

以下の、第1次調査から第7次調査のデータを使用します。

  • フレイル:FR-ICインデックス(A frailty-intrinsic capacity index)
  • バランス能力:閉眼片方の足立ち時間、開眼片方の足立ち時間(第3次から第7次調査、65歳以上)、重心動揺測定データ
  • その他の変数:年齢、性、就労状況、教育歴、婚姻状況、既往歴、薬物使用状況(ホルモン剤)、総摂取エネルギー量、余暇身体活動量、余暇における身体活動時間、総身体活動量、睡眠時間

本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。
上記の情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用・提供予定です。

情報の提供を行う機関の名称およびその研究責任者氏名

  • 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼

本研究では、上記の情報をドイツ連邦共和国のLudwig Maximilian University of Munichに提供します。

6.本研究の方法

愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第1次調査(1997年から2000年)から第7次調査(2010年から2012年)のいずれかに参加した方を対象とし、バランス能力とフレイルの状況(健常、プレフレイル、フレイル)との関連や、バランス能力がその後のプレフレイルやフレイルの発生を予測するかを明らかにする解析を行います。

7.研究期間

2026年3月12日から2029年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

NILS-LSA第1次調査(1997年から2000年)から第7次調査(2010年から2012年)のいずれかに参加した、40歳以上の男女のうち、使用する変数に欠損のある者を除いた、約3,700名を対象者とします。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。

対象者個人に対する直接の利益は想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の検査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

NILS-LSAの情報と試料は、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は、集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。

外国への提供について

本研究では、国立長寿医療研究センターの研究責任者から、ドイツ連邦共和国のPenn State College of Medicineの研究責任者に情報を提供します。提供する情報は氏名など個人を特定できる情報を除いた状態であり、個人が特定されることはありません。ドイツ連邦共和国はEU(欧州連合)の加盟国であり、EU加盟国では日本と同等の水準の個人情報の保護に関する制度を有していると認められており、適切な安全管理措置が講じられます。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。本研究で利用するすべてのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内およびLudwig Maximilian University of Munichの大学病院内のアクセス制限のかかったサーバ内で保管します。本研究で利用する氏名など個人を特定できる情報を除いた状態にされたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。なお、研究期間終了時には、Ludwig Maximilian University of Munichに保管したNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムは国立長寿医療研究センターに移管し、上述の通り保管します。Ludwig Maximilian University of Munichに保管したすべての情報は、研究期間終了時に破棄します。

特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いたすべての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

NILS-LSAのすべての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係はなく、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部

長期縦断疫学調査センター

老化疫学研究部長 大塚礼

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)