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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.2021

倫理・利益相反委員会受付番号No.2021

「神経障害性疼痛とサルコペニアの関連に関する臨床研究」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター整形外科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2026年3月23日

1.研究課題名

「神経障害性疼痛とサルコペニアの関連に関する臨床研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2021)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

  • 国立長寿医療研究センター 整形外科部 部長 酒井義人

3.研究分担者

  • 国立長寿医療研究センター 整形外科部 医師 魚見航平

4.本研究の意義、目的

整形外科では老化に伴う運動器の障害について、臨床および基礎研究を推進してきており、疼痛と加齢に伴う骨格筋の減少であるサルコペニアに着目して研究を行ってきました。その過程で、高齢者の慢性腰痛患者では骨格筋量が少ないことが多いことを見出し、骨格筋量を維持することで、疼痛予防や治療につながらないか研究を進めてきました。しかし骨格筋の疼痛に及ぼす病態の正確な機序については分かっておらず、疼痛とサルコペニアの因果関係も不明のままです。
そこで高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症の主たる症状である、神経障害性疼痛で治療されている患者において、疼痛のある側(患側)と疼痛のない下肢(健側)における下肢骨格筋量を比較することで、疼痛と骨格筋量の関係を調べ、手術治療により疼痛が改善することで下肢の骨格筋量がどのように変化するか観察し、骨格筋と疼痛の因果関係を調べることを本研究の目的とした臨床研究を立案しました。

5.本研究に利用する情報、利用を開始する予定日

主要評価項目

  • 疼痛評価:下肢痛visual analogue scale(VAS)
  • 二重エネルギー吸収法(DXA)による下肢骨格筋量

副次的評価項目

  1. 登録時基本情報:生年月日、性別、身長、体重、各疾患の発症時年齢、治療法(手術の場合術式、保存治療の場合使用薬剤)、糖尿病および脳心疾患の有無、血液生化学データ(Hb、WBC、リンパ球数、CPK、Alb、GLU、HbA1C、Ca、T-cho、Cre、eGFR、ビタミンD(25 OHD)値)
  2. 既往歴:骨粗鬆症、高血圧、糖尿病、悪性腫瘍の有無
  3. ADL評価:下肢痛visual analogue scale(VAS)、JOAスコア、Barthel index、歩行状態(介助・自立)
  4. 画像評価:DXA法による骨密度、骨格筋量および脂肪量、立位脊椎レントゲン画像による腰椎アライメントおよび姿勢評価(腰椎前弯、仙骨傾斜、腰椎可動域、骨盤傾斜、胸椎後弯、sagittal vertical axis: SVA)

上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。

6.本研究の方法

2012年1月から2027年12月までに腰部脊柱管狭窄症の治療を国立長寿医療研究センター整形外科で行った、65歳以上の患者さんが研究対象となります。
上記5.に記した医療情報と治療前と治療1年後に行った血液検査で、データを電子カルテから収集し統計解析を行います。

7.研究期間

2026年3月23日から2029年 3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

腰部脊柱管狭窄症の治療を国立長寿医療研究センター整形外科で行った65歳以上の患者さんのうち、下肢骨格筋量に関するデータが存在する方が研究対象となります。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。
抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはありません。

14.研究により得られた結果等の取扱い

研究により得られたデータは研究組織のいずれの者でも使用できますが、公表する場合は研究責任者の公表方針に従い、事前に研究責任者に連絡し、承諾を得ることとしています。また本研究で得られた各患者の個人情報は、第三者へは漏洩しません。研究責任者は、研究分担者における重要な科学的情報の自由な交換を、可能な限り支援します。研究により得られた結果等は、研究対象者に個別のフィードバックは行いません。

15.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、ID化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、保管いたします。抽出したデータ、ID化されたデータおよび対応表については整形外科にて、パスワードで管理された保存媒体を保管いたします。保管期間満了後は速やかに、保存されているコンピュータ上から消去することによりデータを廃棄いたします。

16.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立長寿医療研究センター長寿医療研究開発費を資金源としています。また本研究に係る利益相反および研究者の収益はありません。

17.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関する御本人および家族関係者からの相談は、随時対応いたします。研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

整形外科部 部長 酒井義人

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)