ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.2008
「『動画および看護師によるハイブリッド入院オリエンテーション』導入における高齢入院患者への影響と効果に関する後ろ向き調査」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター看護部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2026年1月23日
記
「『動画および看護師によるハイブリッド入院オリエンテーション』導入における高齢入院患者への影響と効果に関する後ろ向き調査」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2008)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 看護部 山田小桜里
国立長寿医療研究センター(以下「当センター」という。)外来では現在、検査や手術を控えた予約入院患者さんに対し、動画視聴を取り入れた入院オリエンテーションを実施しています。外来に多く来院される高齢の方へのオリエンテーションは、視覚や聴覚といった感覚器機能や情報処理能力の低下に合わせた配慮が必要となるため、動画説明の後に看護師による口頭説明を加えたハイブリッドな方法で、内容の理解を促す工夫を2025年5月から行っています(以下「新オリ」という。)。これは、以前行っていた口頭のみのオリエンテーション(以下「旧オリ」という。)では困難となっていた手術や検査のイメージ化を助け、説明時間の短縮を図ることに効果があることが、新オリで説明を受けた入院予定の方を対象に実施した、2025年7月から2025年9月のアンケート調査でわかりました。
先行研究1)2)3)においても、動画導入による効率化や均質化の効果について報告されていますが、説明の受け手となる高齢患者さんの特徴との関連性については未報告です。そこで、新オリ導入後、その影響や効果について入院予定患者さんを対象に、すでに実施されたアンケート調査の結果をもとに、当センターに多い高齢者層の認知機能や感覚器機能の特性に応じた動画活用の方法について、後方視的に検討したいと考えています。
紹介受診重点医療機関として機能する当センターの外来運用において、今後かかりつけ医からの紹介により、手術や検査を目的とした外来患者が増えることで、オリエンテーションの機会も増えることが予測されます。人員的な余裕のない中、外来看護業務が診療の補助はもとより、セルフケア促進や在宅療養指導などにも役割の幅が広がっていくことを鑑みても、デジタル化を取り入れ促進させる動きは不可欠と考えます。
1)患者背景情報
2)認知機能
すでに実施した新オリに関するアンケート調査結果より収集する項目
上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。
新オリで説明を受けた入院予定患者さんを対象に、実施された理解度等に関するアンケート調査の結果と、認知機能や感覚器機能等の特性との関連について、後ろ向きに調査し検討します。
2026年1月23日から2026年5月31日
2025年7月から2025年9月に入院した方を対象に新オリを導入するとともに、理解度等に関するアンケート調査を実施いたしました。また、アンケートに回答いただいた65歳以上の方々の認知機能低下や視力、聴力などの感覚器機能低下等の情報をあわせて後ろ向きに調査することで、本研究の目的となる、動画視聴と口頭説明による入院オリエンテーションの高齢の方々への効果について検討しようと考えています。
既存のアンケート調査の結果と診療情報の利用であり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して利用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
本調査で収集した情報は、当センター外来診療棟外科外来エリア看護師長室で、セキュリティのかかった記録媒体に保存します。収集した情報は、当該研究の終了について報告された日から10年を経過した日または当該研究の結果の最終の公表について報告された日から10年を経過した日のいずれか遅い日までの期間、当センターの規定に従い適切に保管します。情報の廃棄の際は、紙媒体はシュレッダーにかけ、HDD等の記録媒体は物理的に破壊の上廃棄します。また、パソコン上のデータは、専用のソフトウエアを使用し情報を完全に消去します。
本調査は、長寿研究開発費で実施いたします。計画実施・報告においては、研究の結果および当センターの規定に従い実施いたします。その他に開示すべき利益相反はありません。
研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
看護部 看護師長 山田小桜里
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)
対応可能時間:平日8時30分から17時