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「Cube Copying Testを用いた認知症移行予測モデルのタブレット実装に向けた研究」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センターおよび東北大学では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、国立長寿医療研究センターの電子的診療録のデータを活用した後ろ向き研究であり、既存情報を用いて解析を行うものです。そのため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2026年1月9日
記
「Cube Copying Testを用いた認知症移行予測モデルのタブレット実装に向けた研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2003)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
近年、抗アミロイドβ抗体薬の登場や、運動療法・栄養療法といった非薬物的な早期介入方法の開発が進み、認知症へ進む前の段階での早期発見が重要な課題となっています。
しかし、現在、地域健診等で使われている短時間で実施可能な簡単なスクリーニング検査では、初期のわずかな認知機能の変化を捉えきれないことがあり、認知症の初期変化をより高い精度でとらえることが可能なスクリーニング法の開発が求められています。
私たちは、認知症の初期変化を敏感にとらえることができる立方体模写検査(Cube Copying Test)に着目し、この検査で描かれた立方体の絵のデータを用いて、予測モデルを開発したところ、3年から5年以内に認知症へ移行するリスクを高い精度(AUC0.85)で予測できることが分かりました。
本研究の目的は、この予測モデルを将来、地域健診や実際の医療現場でも活用可能なタブレット端末上で実装可能とするために、モデルの計算処理の軽量化および効率化を行うことです。具体的には、開発時に使用した国立長寿医療研究センターのデータを用いて、予測性能を低下させることなくモデルの計算処理の簡略化・高速化を図り、タブレット用アプリケーションとしての実用化に向けた技術的改良を進めます。
本研究を通じて、地域健診や小規模医療機関における認知症早期スクリーニング体制の強化に貢献することが期待できます。
本研究では、国立長寿医療研究センターの電子的診療録のデータに登録されている情報のうち、個人を特定できないように加工されたID化済みの情報を使用します。
使用する情報は、以下の通りです。
これらの情報は、患者さん保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後、1か月以上経過後から、利用・提供を開始する予定です。
また、これらの情報は、各施設内で個人情報等を削除しID化した後に、東北大学に提供され、国立長寿医療研究センターおよび東北大学にて解析を行います。なお、東北大学の情報(研究データ)提供先は以下の通りです。
東北大学大学院情報科学研究科への情報(研究データ)の提供は、研究代表者が研究計画書に記載された利用目的に照らして適切と判断した場合にのみ、必要最小限の範囲で行われます。提供記録は、本研究計画書をもって代用します。
本研究は、電子的診療録にすでに記録されている情報のみを利用して行う、後ろ向き研究として実施します。
認知症進行予測モデルを開発する時に使用した国立長寿医療研究センターのデータを用いて、タブレット用アプリケーションとしての実装に向けた技術的改良を行います。
2026年1月9日から2028年3月31日
これまでに国立長寿医療研究センターを受診した患者さんのうち、以下の条件を満たす方を対象とします。
既存の診療情報のみを利用し、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。
また、本研究は既存の診療情報を用いるものであり、研究参加に際して新たな費用負担や謝礼の発生もありません。
本研究では新たなデータ収集や介入を行わないため、健康被害が生じることは想定されず、補償の対象にはなりません。
ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益を受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。
研究結果の公開については、研究代表者、研究責任者、研究分担者が学会発表・論文投稿等にて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して利用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)は、国立長寿医療研究センター内で削除した状態で抽出します。患者IDは、新たに符号化した研究用IDに置き換えたうえで、解析に利用いたします。
患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に利用する抽出データとは別にされ、国立長寿医療研究センター内にて厳重に施錠保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
本研究で利用するすべての情報は、ID化済の電子的データであり、国立長寿医療研究センターの研究責任者の責任の下で研究事務担当者が、外部からアクセスできないサーバ内でパスワード管理のもと、保管します。データを扱う専用のコンピュータ端末には、盗難防止策とウイルス対策措置を行います。
抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、ID化されたデータの保存期間は、情報提供元、提供先ともに、研究終了(または研究中止)後、あるいは関連論文等の発表後のいずれか遅い時点から10年間とし、その後は電子的データを速やかに完全消去します。
本研究における一連の業務に係るすべての費用は、以下の研究資金によりまかないます。ただし、必要に応じて長寿医療研究開発費など他の研究資金獲得を行います。本研究の結果およびその解釈に影響を及ぼすような利益の衝突は存在しません。
課題名:簡便かつ高精度な神経心理学的スクリーニングに向けての認知症移行予測モデルの開発
課題番号:25K23324
研究代表者:篠﨑未生
課題名:MCIの早期発見・早期介入と認知症合併症の予防に関する研究
課題番号:25-4
研究代表者:櫻井孝
研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究代表者が対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
予防科学研究部 特任研究員 篠﨑未生
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)