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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1981

倫理・利益相反委員会受付番号No.1981

「国立長寿医療研究センターにおける認知症・せん妄サポートチーム活動の現状」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 認知症・せん妄サポートチーム(以下、D2ST)では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年11月13日

1.研究課題名

「国立長寿医療研究センターにおける認知症・せん妄サポートチーム活動の現状」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1981)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

  • 国立長寿医療研究センター 看護部 5W病棟 萩原淳子

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター

  • 看護部 4W病棟 竹内さやか
  • 薬剤部 長寿医療研修部高齢者薬学教育研修室 天白宗和
  • リハビリテーション科部 植田郁恵
  • もの忘れセンター 髙見雅代
  • 精神科部 南ひかる、安野史彦

4.本研究の意義、目的

本研究は、D2STが過去1年間に介入した患者の基本情報および助言内容を分析し、D2STの活動実態および課題を明らかにすることを目的としています。
本研究は、D2STの活動実態および課題を明らかにすることにより、多職種連携による認知症・せん妄ケアの具体的な実践と課題を可視化するものです。さらに、認知症ケア加算の適切な運用や、非薬物的介入の普及に資する情報として、今後、全国的な認知症医療・ケアの充実に貢献できる可能性があります。

5.本研究に使用する情報

基本情報

年齢、性別、疾患、入院目的、入院日、退院日、入院期間、認知症の診断、介護保険の有無、入院前の療養場所、退院後の療養場所

認知症に関する情報

せん妄の有無、行動・心理症状の有無、薬物療法、電子カルテ内の医師・看護師・リハビリの記録

D2STに関する情報

  • 介入期間
  • 依頼内容:せん妄、せん妄予防、不眠、転倒・転落、落ち着きがない、大声、幻覚、妄想、易怒性、暴言・暴力、帰宅欲求、徘徊、離棟、ケア拒否、おむつ外し、ルートトラブル、抑うつ・意欲低下、摂食不良、その他
  • 助言内容:生活リズムの調整、見当識支援、コミュニケーションの工夫、ルート自己抜去予防、家族の協力、薬剤調整、その他
    依頼・助言内容には、個人情報は含まれません。

上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。

6.本研究の方法

D2STが介入した患者に関する情報について、記述統計に整理してデータの傾向を把握します。

7.研究期間

2025年11月13日から2026年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

本研究の目的はD2STの活動実態を明らかにすることにあるため、D2STが関わった方を対象としています。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載や学会発表にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に利用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に利用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、ID化されたデータについては、研究期間終了後10年または学会や論文等での発表から10年の間、保管いたします。抽出したデータ、ID化されたデータについてはもの忘れ外来にて、対応表については看護部5W病棟にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかにシュレッダーにかけ、電子データは復元不能な状態にして廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、長寿医療研究開発費により実施されます。
また、記載すべき利益相反はなく、本研究において、研究参加者にかかわる研究担当者は、当センター利益相反対処方針に従い、利益相反行為防止規則を遵守し適正に本研究を実施いたします。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
看護部 5W病棟 萩原淳子

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)