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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1978

倫理・利益相反委員会受付番号No.1978

「超音波画像マーカーの臨床的妥当性および有用性の検証:東浦研究」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター フレイル研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。この研究は、東浦研究で得られた情報(サルコペニア、超音波データなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年11月6日

1.研究課題名

「超音波画像マーカーの臨床的妥当性および有用性の検証:東浦研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1978)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

  • 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター フレイル研究部 志田隆史
  • 地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター フレイル・筋骨格系の健康研究 笹井浩行

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター フレイル研究部

佐竹昭介、大須賀洋祐、木下かほり、von Fingerhut Georg、堀紀子、吉浦和宏、吉子彰人

4.本研究の意義、目的

本研究の目的は、超音波画像マーカーの臨床的妥当性を各関連マーカー(CT指標、スクリーニング指標、関連疾患、血液バイオマーカー等)などを用いて明らかにし、さらにAWGS2019によるサルコペニア診断基準との関連も含めて、その臨床的妥当性を包括的に検証することです。

5.本研究に利用する情報、利用を開始する予定日

  1. 性別、年齢、BMI、骨・関節疾患、心肺疾患(慢性心不全および慢性閉塞性肺疾患)、糖尿病、肝疾患、腎疾患、要支援・要介護認定情報
  2. AWGS2019・GLIS診断基準
  3. スクリーニング指標(下腿周囲長、SARC-F)
  4. 兆候となる自覚症状や関連疾患(身体機能低下または制限、意図しない体重減少、抑うつ気分、認知機能障害、重複転倒、低栄養、慢性疾患)
  5. 血液バイオマーカー(25(OH)D、GDF15、IL10)
  6. 超音波で測定される5つ(筋厚、エコー強度、筋硬度、羽状角、筋束長)の骨格筋画像マーカー
  7. CTで測定される筋量指標(大腿骨レベルの筋断面積、筋肉/脂肪比など)
  8. 生体電気インピーダンス法から評価される除脂肪量

上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。

6.本研究の方法

研究デザイン:横断研究

7.研究期間

2025年11月6日から2028年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

本研究の目的は、超音波画像マーカーの臨床的妥当性を、CT指標、スクリーニング指標、関連疾患、血液バイオマーカー等との関連を通じて明らかにし、さらにAWGS2019によるサルコペニア診断基準との関連を含めて、包括的に検証することです。
この目的を達成するためには、既存の疾患や要介護認定により著しい機能低下を有する集団ではなく、比較的健康な地域在住高齢者を対象とすることが適しています。すなわち、要支援・要介護認定を受けていない65歳以上の住民を対象とすることで、サルコペニアの進展過程や関連因子を幅広くとらえることが可能となり、超音波画像マーカーの妥当性を客観的かつ包括的に評価できます。また、東浦町は継続的な健康診査や調査体制が整備されており、縦断的データの収集・解析が可能であることから、研究対象集団として適しています。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報および測定データの利活用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、研究に関する情報公開といたします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿等を通して発表します。また、研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

研究データは氏名など個人を特定できる情報を除いた状態でID化し、個人を特定する情報は調査IDのみとして保管・解析します。対象者からの同意撤回や追跡に必要な情報更新のため、個人識別情報と調査IDの対応表を作成し、ファイルにロックをかけ、研究に使用する抽出データとは別に、鍵付き保管庫(フレイル研究部)で個人情報管理責任者が保管します。電子データについては、ローカルネットワークに接続されたNAS端末に保管し、PC端末およびデータファイルにはパスワードを設定します。個人情報は個人情報管理担当者のみがパスワードを把握し、研究データは研究責任者が許可した者にのみパスワードを伝え、それ以外の者は使用できないようにします。
また、共同研究機関における研究データは、鍵のかかる部屋に設置されたPCに、パスワードをかけた状態で保管し、研究責任者に許可された者のみがアクセスできる状態にします。
研究成果は学会や論文として発表しますが、その際にも個人を特定できるような内容は含みません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

情報(電子化された研究データ)の保管期間について、研究実施施設は、本研究終了後、長期保存して将来の新たな研究に使用することに同意している場合を除き、原則として研究成果発表後10年が経過した日まで保存し、その後、破棄されます。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

既存データを用いる研究のため、本研究の実施に係る経費は発生しません。また、本研究において開示すべき利益相反状態はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

研究所 老年学・社会科学研究センター

フレイル研究部

東浦研究 研究事務局

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311

受付時間:祝祭日を除く平日(月曜日から金曜日)9時から15時