ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1971
「デジタルバイオマーカーによるフレイル評価に向けた包括的妥当性検証:東浦研究」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター フレイル研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。この研究は、東浦研究で得られた情報(フレイル、加速度データなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年9月26日
記
「デジタルバイオマーカーによるフレイル評価に向けた包括的妥当性検証:東浦研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1971)
この研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
本研究の目的は、手首装着型ウェアラブルデバイスから得られる加速度データを利用して、フレイルを判定するアルゴリズム(デジタルバイオマーカー)を開発し、その臨床的妥当性を包括的に検証することです。これを明らかにすることで、フレイルの状態を継続的かつ遠隔でモニタリングできるようになり、効率的かつ効果的なフレイル対策が可能となります。
J-CHS基準によるフレイル評価
手首装着型ウェアラブルデバイスによって評価された、24時間7日間の連続加速度データ
性、年齢、身長、体重、世帯構成、教育歴、世帯収入、各種疾患情報、チャールソン併存疾患指数などの基本情報を利用します。また、運動機能(Short Physical Performance Battery)、精神・心理機能(MMSE-J、GDS-15)、社会機能(LSNS-6)、栄養状態(MNA®-SF)、健康関連QoL(EQ-5D-5L)、血液検査(GDF-15、IL-10)、行政情報(死亡、要介護認定情報)を利用します。
上記の情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後、3週間経過後から、利用・提供予定です。
上記情報の内、行政情報を除くすべての情報が共同研究機関である豊田工業高等専門学校に提供されます。
東浦研究で得られた情報から、上記5.の情報を入手し、機械学習モデルや深層学習モデルを用いてフレイルを判定するアルゴリズムを開発するとともに、運動・精神心理・社会機能、栄養状態、血液マーカーとの横断的関連性、フレイル・健康関連QoLの変化との縦断的な解析を行います。また、連携協力協定を締結した東浦町から毎年得られる要介護認定情報および死亡情報を利用した、縦断解析も実施します。
2025年9月26日から2032年3月31日
2023年度から2029年度にかけて実施される、東浦研究に参加した65歳以上の男女約1,300名。対象者として選定された理由は、東浦研究の参加者であるためです。
既存の東浦研究における情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できない調査IDにより管理し、解析の際はID化データを用いるため、個人が特定される情報流出の可能性は極めて低いと考えられます。
対象者個人に対する直接の利益は想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。
ご自身の情報が、本課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたの情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
本掲示により、研究に関する情報公開といたします。本研究で得られた研究結果は、国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿等を通して発表します。また、研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
この研究では、東浦研究の有する情報より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、個人から得られたデータは、個人が特定できないID(調査ID)により管理し、解析の際はID化データを用います。個人を特定できる情報と調査IDとの対応表は、研究に使用するデータとは別にされ、国立長寿医療研究センターにて厳重に保管されます。解析にあたっては、ID化データを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。
本研究で、血液などの試料を新たに用いることはありません。本研究で利用する情報(電子化された研究データ)は、国立長寿医療研究センターおよび共同研究機関内で厳重に保管します。保管期間は、長期保存して将来の新たな研究に使用することに同意している場合を除き、原則として研究成果発表後10年が経過した日まで保存し、その後、破棄します。
本研究の資金源は、日本学術振興会科学研究費(JP24H00667)および長寿医療研究開発費です。なお、本研究に係る特別な利益相反状態はありません。
この研究に対する問い合わせは、下部において、祝祭日を除く平日の9時から15まで受け付けます。この研究に関するお問い合わせ先までご連絡いただけますようお願いいたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 老年学・社会科学研究センター
フレイル研究部
東浦研究 研究事務局
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311
受付時間:祝祭日を除く平日(月曜日から金曜日)9時から15時