ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1923
「地域在住高齢者における睡眠の規則性と口腔衛生状態との関連:東浦研究」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター フレイル研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。この研究は、東浦研究で得られた情報(睡眠データ、口腔衛生状態、健康調査など)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年6月23日
記
「地域在住高齢者における睡眠の規則性と口腔衛生状態との関連:東浦研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1923)
この研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。本研究は、ユーハ味覚糖株式会社との共同研究として実施されます。
地域在住高齢者における、睡眠の規則性と舌苔の蓄積度(口腔衛生状態)との関連を明らかにすることを目的としています。特に、睡眠–覚醒リズムの規則性が舌苔形成にどのように影響するかを検証し、舌苔から睡眠の規則性を予測できる可能性を探ることを目指します。さらに、この関連に対する潜在的な交絡因子(年齢、性別、全身疾患、服薬状況、生活習慣など)を特定することも目的としています。
歯科医師による舌苔の評価(Tongue Coating Index)
年齢、性別、教育歴、疾患(心臓病、糖尿病、高血圧、呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群など)、家族構成、BADL(基本的日常生活動作)、QOL(生活の質)、BMI、運動習慣、基本チェックリスト、喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣、睡眠習慣、認知機能、服薬状況、抑うつ状態、栄養状態
*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。
東浦研究で得られた情報から、上記5.の情報を入手し、各資料をインターネット環境下にない独立したコンピュータで同一人物の情報を連結します。個人名は解析専用番号に変換し、統計的手法を用いて舌苔と睡眠の規則性の関連性を検討します。また、性別や年齢などの要因別にグループ分けして分析し、これらの要因によって関連性に違いがあるかを調べます。また、同じ参加者(約1,300名)の3年後のデータも収集し、時間経過に伴う舌苔の状態と睡眠の規則性の関係の変化についても調査します。
2025年6月23日から2030年3月31日
情報の利用開始予定日:倫理・利益相反委員会承認日
2023から2026年度にかけて実施される、東浦研究に参加した65歳以上の男女約1,300名。対象者として選定された理由は、東浦研究の参加者であるためです。
既存の東浦研究における情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は匿名化データを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。
ご自身の情報が、本課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下記に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
本掲示により、研究に関する情報公開といたします。本研究で得られた研究結果は、国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿等を通して発表します。また、研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下記に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
この研究では、東浦研究の有する情報より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は匿名化データを用います。氏名・住民票コードと置き換えた符号・番号との対応表は、研究に使用する抽出データとは別にされ、国立長寿医療研究センターにて厳重に保管されます。 解析にあたっては、匿名化データを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。 研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。
本研究で、血液などの試料は用いません。本研究で利用するすべての情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。抽出したデータ、匿名化されたデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。 特定の個人を識別可能なデータと東浦固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内の東浦研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、当該研究に用いたすべての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。
研究遂行にあたって必要な経費は長寿医療研究開発費から賄われ、研究代表者、分担研究者は企業等と特別な利益相反状態にはありません。
この研究に対する問い合わせは、下記において平日9時から15時まで受け付けます。この研究に関するお問い合わせ先までご連絡いただけますようお願いいたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 老年学・社会科学研究センター
フレイル研究部
東浦研究 研究事務局
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311
受付時間:祝祭日を除く平日(月曜日から金曜日)9時から15時