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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1919

倫理・利益相反委員会受付番号No.1919

「新規バイオマーカーを統合した複合バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの開発と妥当性検証」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター・フレイル研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、No.1720-12「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究(予備調査)」およびNo.1808-6「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究」への参加にご同意いただけた方を対象に、郵送調査および会場調査で得られた情報から必要な情報を取り出したものと、国立長寿医療研究センター・フレイル研究部にて保管している血液試料・情報をまとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる参加者のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年6月9日

1.研究課題名

「新規バイオマーカーを統合した複合バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの開発と妥当性検証」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1919)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

国立長寿医療研究センター フレイル研究部 佐竹昭介

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター

  • 理事長室 荒井秀典
  • フレイル研究部 大須賀洋祐、木下かほり、フォンフィンゲルフットゲオルグ、堀紀子、吉浦和宏
  • 中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチーム 伊藤尚基
  • 運動器疾患研究部 細山徹
  • バイオインフォマティクス研究部 重水大智
  • 薬剤部 溝神文博

4.本研究の意義、目的

サルコペニアとは、筋力(握力など)あるいは筋肉機能(歩く速さなど)と筋肉量がともに減少した状態をさし、疾患や加齢によって併存することが知られています。健康寿命を延ばすためには、その早期発見や予防が大切なことと考えられます。しかしながら、筋肉量を正確に測定することは難しいため、高齢期の重要な課題であるサルコペニアが、あまり評価されずに見過ごされていることが懸念されます。このサルコペニアを見出すために、血液のバイオマーカーを利用する方法が考えられますが、まだ確立されたバイオマーカーは報告されていません。
バイオマーカーとは、ある疾患の有無や状態を示す目安となる生理学的指標のことで、この研究の目的は、サルコペニアの病態に関連するバイオマーカーを探索することです。サルコペニアのバイオマーカーが見つかると、より早期から診断でき、手遅れになる前に手立てを講じることが可能となります。

5.本研究に使用する情報

上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。

6.本研究の方法

東浦研究の会場調査に参加され、研究参加にご同意いただいている方を対象に、前述の諸情報や国立長寿医療研究センター・フレイル研究部が保管している血液サンプルを用いて、サルコペニアの病態に関連するバイオマーカーを多面的なアプローチから探索します。具体的には、サルコペニア診断に該当するか否かで研究対象者を分け、血液中の代謝産物や臨床検査結果を比較することによりバイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの構築を行います。

7.研究期間

2025年6月9日から2028年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

No.1720-12「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究(予備調査)」およびNo.1808-6「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究」への参加に、ご同意いただけた方全員を対象としています。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の情報と試料を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の情報・試料が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、本研究に使用する情報・試料から、あなたにかかる情報・試料を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報・試料の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究により得られた結果の公表は、個別にお伝えすることはいたしませんが、学会発表や学術論文投稿、ホームページ掲載などにて行う予定です。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、フレイル研究部で所有している研究データベースより、上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、被験者の方が特定できる情報(氏名など)は削除し、別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。氏名と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。また、血液試料・情報を使用いたしますが、匿名化されたうえで測定担当者または委託業者に提供され、どなたのものであるかがわかる対応表は、フレイル研究部が保有・管理いたします。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも被験者の方を特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出した情報や、氏名と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータ、国立長寿医療研究センター・フレイル研究部が保管している血液試料・情報については、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては、研究責任者の管理の下に、対応表については研究に直接携わらない研究責任者の研究補助員の下にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後、紙媒体資料は裁断もしくは溶解処理し、電子媒体データは消去もしくは物理的破壊にて速やかに廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究の資金は、日本医療研究開発機構 長寿科学研究開発事業による研究費および長寿医療研究開発費を利用します。この研究にかかわるすべての関係者は、当センターの利益相反行為防止規則に則り、本研究を適正かつ円滑に遂行します。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご相談につきましては、研究責任者が対応しますので、下記に記載されているお問い合わせ先までご連絡いただけますようお願いいたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 

研究所 老年学・社会科学研究センター

フレイル研究部

東浦研究 研究事務局

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311

受付時間:祝祭日を除く平日(月曜日から金曜日) 10時から13時