ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1919-4
「新規バイオマーカーを統合した複合バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの開発と妥当性検証」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター・フレイル研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、No.1720-17「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究(予備調査)」およびNo.1808-11「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究」への参加にご同意いただけた方を対象に、郵送調査および会場調査で得られた情報から必要な情報を取り出したものと、国立長寿医療研究センター フレイル研究部にて保管している血液試料・情報をまとめることによって行われるものです。
また、No. 881-24「ロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究」への参加にご同意いただけた方を対象に、国立長寿医療研究センター バイオバンクにて保管している血液試料、国立長寿医療研究センター 病院 ロコモフレイル外来にて保管している情報を用いて、解析を行うものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる参加者のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2026年3月17日
記
「新規バイオマーカーを統合した複合バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの開発と妥当性検証」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1919-4)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
サルコペニアとは、筋力(握力など)あるいは筋肉機能(歩く速さなど)と筋肉量がともに減少した状態をさし、疾患や加齢によって併存することが知られています。健康寿命を延ばすためには、その早期発見や予防が大切なことと考えられます。しかしながら、筋肉量を正確に測定することは難しいため、高齢期の重要な課題であるサルコペニアが、あまり評価されずに見過ごされていることが懸念されます。このサルコペニアを見出すために、血液のバイオマーカーを利用する方法が考えられますが、まだ確立されたバイオマーカーは報告されていません。
バイオマーカーとは、ある疾患の有無や状態を示す目安となる生理学的指標のことで、この研究の目的は、サルコペニアの病態に関連するバイオマーカーを探索することです。サルコペニアのバイオマーカーが見つかると、より早期から診断でき、手遅れになる前に手立てを講じることが可能となります。
東浦研究について、以下の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。
また、本研究では国立長寿医療研究センター 病院 ロコモフレイル外来にて保管している情報および国立長寿医療研究センター バイオバンクに保管されている血液試料(血清・血漿)を使用します。血液試料は、国立長寿医療研究センター フレイル研究部および中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチームが提供を受け、血中物質の測定を行います。本研究において使用する情報は、試料番号、年齢、性別、身長、体重、血液採取時間、採血前の食事摂取の有無、処方薬情報、併存疾患、服薬数、基本チェックリスト、後期高齢者質問票、Geriatrics Depression Scale-15、MNA-SF、LSNS-6、J-CHS、JST活動能力指標、チャールソン併存疾患指数、Katz Index、Lawton Index自覚的な視力・聴力、介護度、下腿周囲径、体組成、握力、運動評価結果(SPPB)、認知機能評価(MMSE-J)、末梢血液検査結果、血液生化学検査結果、代謝産物量、血中タンパク質量(加齢関連マーカー)になります。
これらの臨床情報は、国立長寿医療研究センター フレイル研究部、中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチーム、バイオインフォマティクス研究部、サルコペニア診療科/研究開発支援室が提供を受け利用します。
上記の試料・情報については、被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会の承認から1ヶ月以上経過した後に、利用・提供予定です。
東浦研究の会場調査に参加され、研究参加にご同意いただいている方を対象に、前述の諸情報や国立長寿医療研究センター・フレイル研究部が保管している血液サンプルを用いて、サルコペニアの病態に関連するバイオマーカーを多面的なアプローチから探索します。具体的には、サルコペニア診断に該当するかいなかで研究対象者を分け、血液中の代謝産物や臨床検査結果を比較することにより、バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの構築を行います。
また国立長寿医療研究センター 病院 ロコモフレイル外来を受診され、研究参加にご同意いただいている方を対象に、同じく前述の諸情報や国立長寿医療研究センター バイオバンクに保管されている血液試料(血清・血漿)を用いて、血液検査データや臨床検査結果と統合した検証を行います。最終的には、東浦研究で得られた結果およびロコモフレイル外来で得られた結果を統合することで、バイオマーカーによるサルコペニア評価モデルの構築を行います。
2025年6月9日から2028年3月31日
No.1720-17「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究(予備調査)」およびNo.1808-11「フレイルの進行と改善の機序を多角的に解明する長期縦断研究:東浦研究」への参加にご同意いただけた方全員を対象としています。
また国立長寿医療研究センター 病院 ロコモフレイル外来を受診された方のうち、レジストリ研究および国立長寿医療研究センター バイオバンクへの血液試料保管に同意をいただいた方から、以下のように研究対象となる方の試料を選定します。
骨格筋量・握力が低下していない、健常な高齢者の方(65歳以上)およびサルコペニアを有している高齢者の方について、可能な限り、性別、年齢などの背景を合わせて各約60例を選定し、血中代謝物・老化関連因子などの測定データや臨床情報を統合して解析します。
ただし、臨床的観点から、以下の項目に該当する方については、本研究の測定対象から除外します。
既存の情報と試料を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益は想定されません。
ご自身の情報・試料が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、本研究に使用する情報・試料から、あなたにかかる情報・試料を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報・試料の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究により得られた結果の公表は、個別にお伝えすることはいたしませんが、学会発表や学術論文投稿、ホームページ掲載などにて行う予定です。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、フレイル研究部で所有している東浦研究データベースより、上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、被験者の方が特定できる情報(氏名など)は削除し、別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。氏名と置き換えた符号・番号との対応表は、研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。また、血液試料・情報を使用いたしますが、ID化されたうえで測定担当者または委託業者に提供され、どなたのものであるかがわかる対応表は、フレイル研究部が保有・管理いたします。
またロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究に関しても、バイオバンク血液試料と情報には、採取時に患者名等の個人情報とは関係のない試料番号が付され、厳重なセキュリティ下で保管されています。個人情報と試料番号の対応は、国立長寿医療研究センター ロコモフレイルセンターのスタッフのみがアクセス可能なデータベース(外部から遮断された専用サーバで、アクセスにはパスワード認証が必要なもの)でのみ確認することができ、それ以外の者に個人情報が漏洩しないよう、管理されています。本研究において利用する情報に、個人を特定できる情報は含まれません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも被験者の方を特定できるような内容を含むことはございません。
東浦研究について、抽出した情報や、氏名と置き換えた符号・番号との対応表、ID化されたデータ、国立長寿医療研究センター・フレイル研究部が保管している血液試料・情報については、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、保管いたします。抽出したデータ、ID化されたデータについては、研究責任者の管理の下に、対応表については研究に直接携わらない研究責任者の研究補助員の下にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後、紙媒体資料は裁断もしくは溶解処理し、電子媒体データは消去もしくは物理的破壊にて、速やかに廃棄いたします。
またロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究の血液試料を用いた研究について、試料・情報の提供に関する記録は、国立長寿医療研究センター 中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチームにて、コンピュータ、およびバックアップ用記憶媒体に、当該論文等の発表後10年間まで保管します。ID化された研究データについては、国立長寿医療研究センター 中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチームのコンピュータ、およびバックアップ用記憶媒体に、当該論文等の発表後10年間まで保管します。ID化されたデータと個人の識別情報との対応表については、国立長寿医療研究センター ロコモフレイルセンターにてパスワードを設定したファイルとして管理し、外部と接続できないコンピュータで厳重に取り扱います。保管期間満了後は、専門家とも相談しながら、保存媒体ごと安全な形でデータを廃棄します。試料は、混合や盗難、紛失等が起こらないように、本研究の関係者のみがアクセスできる、国立長寿医療研究センター中枢性老化-骨格筋代謝-運動機能制御研究プロジェクトチームの試料保管庫にて保管します。解析等に使用した試料は、当該論文等の発表後5年間まで保管し、保管期間満了後は医療廃棄物として廃棄します。
本研究の資金は、日本医療研究開発機構 長寿科学研究開発事業による研究費および長寿医療研究開発費を利用します。この研究にかかわるすべての関係者は、当センターの利益相反行為防止規則にのっとり、本研究を適正かつ円滑に遂行します。
本研究に関するご相談につきましては、研究責任者が対応しますので、下部に記載されているお問い合わせ先までご連絡いただけますようお願いいたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 老年学・社会科学研究センター
フレイル研究部
東浦研究 研究事務局
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-44-5651(内線 7398)
受付時間:祝祭日を除く平日(月曜日から金曜日)9時から15時