ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1916
「新規褥瘡発生患者の背景と予防策実施状況の実態調査」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター在宅医療・地域医療連携推進部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年6月16日
記
「新規褥瘡発生患者の背景と予防策実施状況の実態調査」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1916)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立長寿医療研究センター 在宅医療・地域医療連携推進部 地域医療連携室 副看護師長 住江浩美
国立長寿医療研究センター 看護部 看護師長 後藤文宏
適正マット使用率や褥瘡診療計画書の立案率は高いですが、新規褥瘡発生患者数は減少していません。そのため、今後の褥瘡予防活動に繋げる為にも、過去の新規褥瘡発生患者の背景と予防策の実施状況を明らかにすることを目的としています。
褥瘡診療計画書、新規褥瘡発生報告書、褥瘡回診経過記録、医師記録、看護師記録、検査結果を診療録より抽出する(年齢、主病名、褥瘡発生部位、褥瘡発生までの日数、認知症の有無、日常生活自立度、DESIGN-R評価、適正マットと使用マット、褥瘡スクリーニングのチェック項目、褥瘡発生要因、BMI、薬剤使用の有無(催眠鎮静剤・抗不安剤、全身麻酔薬、精神神経用剤、麻薬)、予防策の実施状況(スキンケア、体圧分散、ポジショニング、栄養管理、運動療法))。
上記の情報については、利用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用予定です。
褥瘡診療計画書、新規褥瘡発生報告書、褥瘡回診経過記録、医師記録、看護師記録、検査結果を診療録より抽出します(年齢、主病名、褥瘡発生部位、褥瘡発生までの日数、認知症の有無、日常生活自立度、DESIGN-R評価、適正マットと使用マット、褥瘡スクリーニングのチェック項目、褥瘡発生要因、BMI、薬剤使用の有無(催眠鎮静剤・抗不安剤、全身麻酔薬、精神神経用剤、麻薬)、予防策の実施状況(スキンケア、体圧分散、栄養管理))。
2025年6月16日から2025年12月31日
2024年度に当院に入院し、新規に褥瘡発生をした患者さん62名を対象としています。
理由は、2024年度に新規褥瘡発生患者数が大幅に増加した為、研究対象者として選定しました。
既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究の結果は、国立長寿医療研究センター理事長へ報告するとともに、2025年度国立病院医学会で発表する予定です。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して利用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。
抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に利用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に利用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は国立長寿医療研究センター理事長へ報告するとともに、2025年度国立病院医学会で発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。
抽出したデータ、匿名化されたデータ、対応表はすべて地域医療連携室にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに電子データは消去し、紙情報はシュレッダーにかけてデータを廃棄いたします。
本研究の資金源はなく、特定の団体からの資金提供や無償提供は受けておらず、研究組織全体に関して起こりうる利益相反はありません。
患者さんまたはその代理の方から研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
在宅医療・地域医療連携推進部 地域医療連携室 副看護師長 住江浩美
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)