本文へ移動

 

文字サイズ

ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1906

倫理・利益相反委員会受付番号No.1906

「加齢および自己免疫疾患に起因する唾液腺の慢性炎症・線維化に対する上皮間葉転換の影響:観察研究」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、徳島大学病院において通常の診療で得られた試料・情報(電子カルテなど)から必要な試料・情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年3月31日

1.研究課題名

「加齢および自己免疫疾患に起因する唾液腺の慢性炎症・線維化に対する上皮間葉転換の影響:観察研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1906)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立長寿医療研究センター ジェロサイエンス研究センター 口腔疾患研究部

副部長 四釜洋介

国立大学法人徳島大学 大学院医歯薬学研究部 口腔分子病態学分野

助教 大塚邦紘

国立大学法人東京科学大学 口腔機能再構築学講座 口腔病理学分野

教授 石丸直澄

3.研究分担者名(部署名)

なし

4.本研究の意義、目的

徳島大学病院でシェーグレン症候群の確定診断のために採取された小唾液腺および診療情報を用いて、唾液腺における上皮間葉転換に関連したタンパク発現が、リンパ球浸潤・線維化におよぼす影響を調査します。

5.本研究に使用する情報

1)試料

小唾液腺未染標本

2)患者背景情報

  • 性別、生年月日、身長、体重、現病歴、治療歴、既往歴、合併症 (糖尿病・脂質異常症に関連した情報のみ)
  • 血液検査(HbA1c、中性脂肪、LDL、HDL、 総コレステロール)

上記の試料・情報については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会承認日の約1か月後から提供・使用予定です。

6.本研究の方法

上記5.の情報は、プライバシー保護のため、データ収集後に個人を特定可能な情報を削除し、管理用IDを付与され、データ解析を行います。データは国立長寿医療研究センターに提供され、国立長寿医療研究センターでデータ解析を行います。なお、国立長寿医療研究センターと徳島大学病院の間での試料・データの授受は、研究代表者の四釜洋介が徳島大学病院に訪問して受け取るか、パスワードロックをかけセキュリティ対策を行った状態で、メールまたはクラウドサービス(データ)、または追跡できる宅急便・ゆうパック(小唾液腺試料)を用い行います。

7.研究期間

2025年3月31日から2028年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2000年4月から2024年12月の間に、徳島大学病院でシェーグレン症候群の確定診断のため小唾液腺をサンプリングされたためです。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、本研究に関する情報公開といたします。
研究結果の公開については、学会発表・論文発表にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報を使用いたしますが、データ解析者は、対象者個人を特定可能な情報を削除し管理用IDを付与した状態で解析に使用いたします。対象者個人を特定できる情報と管理用IDとを紐づけするための対応表は、研究で解析に使用するデータとは別にされ、徳島大学病院で厳重に保管します。対象者個人を特定可能な情報を削除し管理用IDを付与した情報は、解析のため共同研究機関間で共有されますが、この対応表は徳島大学病院以外には提供いたしません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも研究対象者個人を特定できるような内容を含むことはございません。
その他、国立長寿医療研究センターの倫理・利益相反委員会および理事長が指定した者によって、本研究対象者に関する情報を閲覧する可能性があります。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究に関連する試料・情報は、国立長寿医療研究センター・徳島大学病院ともに、学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。保管期間満了後は速やかに、シュレッダーによる裁断やメモリーからの削除および保存媒体の破壊にて、データを廃棄いたします。唾液腺標本も、物理的に破壊し適切に廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費または科研費を用いて実施します。
本研究に関する、研究全体および研究者個人として申告すべき利益相反状態はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
ジェロサイエンス研究センター 口腔疾患研究部 副部長 四釜洋介

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)