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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1890

倫理・利益相反委員会受付番号No.1890

「高齢女性における尿閉改善のための高齢者総合的機能評価指標と治療方針の確立(倫理・利益相反委員会受付番号No.1890)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター泌尿器外科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年1月23日

1.研究課題名

「高齢女性における尿閉改善のための高齢者総合的機能評価指標と治療方針の確立」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1890)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

  • 泌尿器外科部 西井久枝

3.研究分担者名(部署名)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

  • 泌尿器外科部 野宮正範
  • リハビリテーション科部 神谷正樹

4.本研究の意義、目的

高齢女性尿閉患者さんにおいて、低活動膀胱に対する薬物治療は高齢者への安全性の懸念から推奨されておらず、間欠導尿が推奨されます。しかし、高齢者にとって自己導尿の手技習得は難しいことが多く、介護施設では人的資源の制約から介助導尿実施が困難です。この結果、多くの患者さんが尿道カテーテル留置を選択せざるを得ず、慢性尿路感染症や生活の質の低下を伴う課題が生じています。
導尿を継続することで自排尿改善が期待できる、高齢女性尿閉患者さんの特性や身体機能の指標を明らかにすることで、適切な治療方針の確立が期待できます。

5.本研究に使用する情報

  • 既存診療情報(導尿期間、年齢、基本属性、合併症、服薬状況、身長、体重、BMI、フレイル評価、高齢者総合的機能評価)

上記の情報については、使用前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会の承認後1か月以上経過後から使用予定です。

6.本研究の方法

既存診療情報を用いて、後方視的に評価、解析します。

7.研究期間

2025年1月23日 ~ 2028年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2022年11月1日から2024年12月31日までに、国立長寿医療研究センター 入院患者さんで、排尿自立支援介入した方のうち、尿閉を生じた75歳以上の女性患者さん100名の診療データを、分析対象として行うものです。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。
尿閉を適切に管理することにより、尿道カテーテル留置による合併症リスクを低減し、家族や介護スタッフの負担を軽減できます。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては泌尿器外科部医長居室の鍵のかかる保管庫にて、対応表については研究責任者居室の保管庫にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに、紙媒体はシュレッダー等にて破砕して、電子媒体は完全にデータを削除するか、ハードディスク等の破壊により復元できないようにして、データを廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

研究責任者および研究分担者に開示すべき利益相反はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
泌尿器外科部 医師 西井久枝

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)