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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1858

倫理・利益相反委員会受付番号No.1858

「入院患者離床ログを活用した転倒転落特性解析に関する研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1858)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 病院 リハビリテーション科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテやスマートベッドシステム等)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2024年11月8日

1.研究課題名

「入院患者離床ログを活用した転倒転落特性解析に関する研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1858)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 病院 リハビリテーション科部 尾崎健一 

3.研究分担者名(部署名)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

病院
  • リハビリテーション科部 牧賢一郎、松村純、川村皓生、加賀谷斉
  • 看護部 新美千佳、出口澄佳、西崎洋二
  • 医療安全推進部 小久保学、安積喜美代
研究所
  • 健康長寿支援ロボットセンター 塚原淳

4.本研究の意義、目的

高齢者の転倒は、骨折等を引き起こし要介護状態の原因となります。病院内においても日々転倒は発生しており、私たちは転倒予防対策を講じています。しかし、対応やセンサー機器がバラバラで有効性の検証が難しいのが現状です。そこで、スマートベッドシステムで一元化された転倒予防対策の記録と、従来から行われている転倒転落発生時のレポートからより詳細な解析ができると考えました。
本研究の目的は、転倒転落レポートとスマートベッドシステムの記録を合わせて転倒患者の特性解析を行うことです。さらにスマートベッドシステムの記録から、転倒前の離床パターンを解析して転倒の前兆を明らかにすることを目指します。本研究の実施により、最適化された転倒対策が可能となり、結果として転倒件数が減少することが期待されます。

5.本研究に使用する情報

本研究に利用する情報は、以下の通りです。

転倒転落レポート

患者年齢、性別、診療科、主疾患名、入院/外来、入院日、入院病棟、心身状態、身体機能、活動状況、認知機能、性格傾向、転倒歴、バランス機能、服薬数、睡眠薬の有無、報告者職種、報告部署、インシデントレベル、転倒概要、発生日時、発生場所、発生状況、外的要因、転倒前後の対策

スマートベッドシステムの記録

離床対策設定、発生時刻、対応時刻、眠りスキャンによる覚醒・睡眠判定

データ利用開始日:2024年12月1日

6.本研究の方法

国立長寿医療研究センターにおける、転倒転落レポートとスマートベッドシステムの記録から、情報を収集して解析を行います。年齢や疾患、認知機能の低下、バランス機能などの因子により群分けを行い、転倒転落発生状況の差異について比較検討をします。また、転倒前にどのような離床が予兆と現れるかの検証を行います。

7.研究期間

2024年11月8日 ~ 2027年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

国立長寿医療研究センターにおいて、2023年10月1日~2024年9月30日の期間に入院中の、転倒転落された患者さんを対象とします。
選定理由は、国立長寿医療研究センターは高齢者の入院が多く転倒発生件数が多いこと、転倒転落レポートの作成が徹底されていること、スマートベッドシステムが急性期・回復期病棟の全ベッドに導入されていることから最適と判断しました。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿などにて行う予定です。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に利用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に利用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究では、通常の診療で得られた情報(電子カルテやスマートベッドシステム等)を抽出して使用しますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出します。抽出データに残されている患者ID番号については、患者ID番号とは別の新たな対象者識別コードに置き換えた上で、収集データファイルとして作成します。患者ID番号と対象者識別コードを連結するための対応表を作成します。
患者IDが対象者識別コードに置き換えられた収集データファイルは、研究期間中、ISMAPクラウドサービスであるMicrosoft SharePointにて保管します。収集データファイルの展開・編集のためにはパスワードを必要としますが、このパスワードは研究責任者のみ共有し、他者が展開できないようにします。
対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、センター内にて厳重に保管されます。対応表へのアクセス権は、研究責任者に限りアクセスできるものとします。
収集データファイルについては、研究期間終了後においても当センターにてデータベース上に入力し、永続的に保管を予定します。
抽出されたインシデント・アクシデントレポート、対応表のデータについては、当センターの規定に沿って保管し、研究期間終了後は破棄します。紙媒体は研究期間終了後、シュレッダーにて裁断、破棄します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部 横断的研究推進費 「スマートヘルスケアシステムの基盤構築に関する研究」 (2022-B-04、主任研究者:飯原弘二)、科研費 基盤研究C (予定)にて行います。その他開示すべき利益相反はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
病院 リハビリテーション科部 医師 尾崎健一

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)