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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1668

倫理・利益相反委員会受付番号No.1668

「高齢者非心臓手術における術前検査を用いた周術期合併症予測因子の探索(倫理・利益相反委員会受付番号No.1668)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター循環器内科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年12月21日

1.研究課題名

「高齢者非心臓手術における術前検査を用いた周術期合併症予測因子の探索」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1668)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 循環器内科部、病院手術・集中治療部集中医療科 上原 敬尋

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター

  • 循環器内科部 平敷 安希博
  • 循環器内科部 小久保 学
  • 循環器内科部 清水 敦哉

4.本研究の意義、目的

高齢化に伴い、外科系の手術を必要とする高齢の患者さんが増加しています。若い患者さんに比べ高齢の患者さんでは手術での合併症(手術を受けることでその人の体にとって良くないことが起きること)の増加も懸念されますが、国立長寿医療研究センターでは手術計画を行っている診療科で必要な検査を行い、その担当医が高いリスクがあると判断した方は、循環器内科(心臓や血管を専門としている科)に相談をしています。しかし、現在の医学においても高齢の患者さんに、手術前に、どのような検査をしたらいいのか、循環器内科に相談した方がいいのか・しなくていいのか、などは厳密にはわかっていません。
この研究は65歳以上の高齢の方の心臓以外の手術(おなかの手術や骨の手術など)において、手術前に行った検査のうちどのような検査や、どのような状態が、手術前に評価しておくと手術後の状態を予測する上で非常に有意義なのかを検討することとしています。

5.本研究に使用する情報

国立長寿医療研究センター手術室で手術を受けた患者さんの術前のいろいろな検査結果やカルテに書かれている情報を見ることとともに、手術後に何か患者さんの体にとって手術以外に何か悪いことが起きたかどうかを調査します。

6.本研究の方法

この研究は、すでに行われた医療行為の中で行うもので、カルテの情報のみを参照して行います。

7.研究期間

2022年12月21日 ~ 2030年12月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2018年1月1日から2022年12月31日の間に国立長寿医療研究センター手術室で手術を受けた患者さんで、以下の「選択する基準」をすべて満たして、「除外する基準」のどれにも該当しない患者さんを対象とします。

選択する基準

  • 手術室で手術を受けた患者さん
  • 65歳以上
  • 性別不問

除外する基準

  • 局所麻酔、伝達麻酔といわれるあまり体に負担をかけない麻酔で行われる手術
  • 研究責任(分担)者が研究対象患者さんとして不適切(手術室にて手術として行っているが手術としての侵襲がないもの、例えば透析用カテーテルを入れるだけの処置など)と判断した患者さん

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

すでにある診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開についてはホームページ掲載・学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータおよび対応表については循環器内科部にて、対応表についても循環器内科部にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに電子媒体から復元できないように情報を削除いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

この研究では特にありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 循環器内科部医師、病院手術・集中治療部集中医療科医長
 上原 敬尋

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)