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倫理・利益相反委員会受付番号No.1657-2

「日本における大腿骨近位部骨折の適正治療を目指したナショナルデータベースの作成(倫理・利益相反委員会受付番号No.1657-2)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター整形外科部、老年内科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2023年4月19日

1.研究課題名

「日本における大腿骨近位部骨折の適正治療を目指したナショナルデータベースの作成」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1657-2)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 整形外科部 渡邉 剛

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 

  • 整形外科部 酒井 義人、松井 寛樹、長田 直祥
  • 老年内科部 西原 恵司、安田 晃之
  • 薬剤部 青木 まりあ、戸上 博昭
  • リハビリテーション部 谷本 正智、高橋 智子
  • 管理栄養部 前田 篤史、石川 綾乃
  • 放射線診療部 安藤 朝子

4.本研究の意義、目的

この研究の目的は、大腿骨近位部骨折の治療経過に関する大規模データベースを作り上げることです。
「骨折」は介護を要する原因となることもあり、高齢化が進行するなか脆弱性骨折(骨が弱くなり軽微な外力で発生する骨折)への対策が求められています。大腿骨近位部骨折の治療に関する全国規模のデータベースを作り上げ、地域、病院間、さらに国際的な比較を行い、我が国の治療の特色や課題について検討を行うことは、この骨折治療の有効な治療法や二次骨折予防対策を科学的に確立するために大変有用です。私どもは、日本脆弱性骨折ネットワークが作りあげるこの大規模データベースに参加・協力し、より良い治療を探って参ります。

5.本研究に使用する情報

  • 患者基本情報:(匿名化のため新たに作成した)患者番号、性別、受傷時年齢
  • 受傷前情報:住居(自宅、施設など)、歩行状況
  • 受傷時情報:受傷日時、骨折側、骨折のタイプ、病的骨折有無、認知機能、骨粗鬆症治療
  • 入退院時情報:受診日時、治療法、全身状態分類(ASA-grade)、手術の日時、麻酔、併存症・合併症(褥瘡、肺梗塞、内科治療)、入院期間、退院先、退院日時、骨粗鬆症治療、予後
  • 入院日から30日目、120日目、365日目の情報:予後、歩行状況、再入院の有無、再手術の有無と種類、住居、骨粗鬆症治療

上記の研究に必要なデータは、カルテID番号を、それとは別の研究用の番号に置き換えた上で管理し、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態でデータを抽出して研究に使用いたします。情報と番号を結ぶ対応表は、研究データとは別に、当施設内にて厳重に保管されます。このように情報を提供して下さった患者さん個人が特定できないよう、完全に匿名化された上で、研究に必要な情報を日本脆弱性骨折ネットワークのデータセンターへ提出いたします。

*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。

6.本研究の方法

インターネット上のデータベースへ上記に示す情報を登録します。
上記の研究に必要な情報は、当院整形外科部に通院中の方は診療録等から収集しますが、すでに通院が終了されている場合には、当院の研究担当者より研究の対象となる患者様、ご家族様へ問い合わせをさせていただく場合がございますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。

7.研究期間

2022年11月11日 ~ 2033年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2022年4月~2033年3月の間に国立長寿医療研究センター病院整形外科部において、大腿骨近位部骨折の治療を受けられた方を対象とします。手術を受けた方ばかりでなく、受けなかった方も対象となります。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表、論文投稿などにて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。
抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

登録されたデータはデータセンター(日本脆弱性骨折ネットワーク)の責任下に保存されます。保存期間は本研究終了あるいは中止後5年間とします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究の資金は日本脆弱性骨折ネットワークの資金を利用します。
この研究に関わる当施設のすべての関係者は、当施設の利益相反行為防止規則に則り、本研究を適正かつ円滑に遂行します。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 整形外科部 骨粗鬆症科医長 渡邉 剛

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)