本文へ移動

 

文字サイズ

ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1649

倫理・利益相反委員会受付番号No.1649

「NILS -LSA第9次調査不参加者・参加者間での健康状態および生活状況の比較(倫理・利益相反委員会受付番号No.1649)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした将来の研究に使用することについて、ご同意を得ております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方から直接同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年10月6日

1.研究課題名

「NILS -LSA第9次調査不参加者・参加者間での健康状態および生活状況の比較」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1649)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚 礼

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部

  • 副部長 西田 裕紀子
  • 研究員 丹下 智香子
  • 研究員 張 姝
  • 研究員 古屋 かな恵
  • 客員研究員 下方 浩史
  • 客員研究員 安藤 富士子

4.本研究の意義、目的

高齢期の健康を考える上で、老化の進行過程や老化要因、老年病の発症要因などを明らかにする疫学研究は意義深く、1997年から「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」が当センターで実施されています。2018年10月から2022年2月にかけては、第1~7次調査の参加者を対象に、施設型調査である「脳とこころの健康調査Ⅱ(第9次調査)」を実施し、1,689名の方に参加いただきました。ただし、2020年以降は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、調査中止による延期依頼や調査の辞退が平時より増加したこともあり、第9次調査の案内をお送りした方のうち、約600名の方が不参加となりました。
本研究では、第9次調査に参加されなかった方の健康状態や生活状況を把握することを目的として、第9次調査不参加者に対して郵送による調査を実施いたします。その後、第9次調査参加者との比較を行うことで、不参加者の特徴を明らかにします。不参加の方に対して郵送調査を行うことで、施設型調査だけでは把握できない、より多くの情報を収集することが可能となり、これらの情報は、老年医学上の基礎資料になることが期待されます。

5.本研究の研究計画

愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」の第9次調査(2018年~2022年)に参加しなかった方に対して郵送調査を実施し、第9次調査参加者と健常状態や生活状況を比較します。

6.本研究で使用する試料・情報

健康状態:

  • 既往歴、主観的健康観、身体機能(簡易フレイルインデックス、健康関連QOL、老研式活動能力指標、JST版活動能力指標、Katz Index)、要介護認定、生活満足度(LSI-K)

生活状況:

  • 運動習慣、外出頻度、転倒経験、食生活

背景要因:

  • 生年月日、年齢、性別、身長、体重、喫煙状況、飲酒状況、婚姻状況、世帯構成、就業状況、経済状況

*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。

7.研究期間

2022年10月6日 ~ 2025年3月31日

8.対象となる方・研究対象者として選定された理由

郵送調査は第9次調査に参加されなかった約600名の方を対象として実施します。また、NILS-LSA第9次調査(2018年~2022年)に参加された全ての方、1,689名も本研究の対象とし、比較のために既存データを使用します。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

第9次調査に参加された方については、NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する負担はありません。また、郵送調査の対象者におかれましても、質問票を用いた郵送調査であり、介入および侵襲を伴わないため、対象者に生じる危険性はありません。予測されるリスクとして個人情報の流出があげられますが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低く、また、研究成果は集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益は想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の調査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する調査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
第9次調査不参加の方に対する郵送調査に関しては、調査依頼時、同意等に関する詳細な説明書をお送りいたします。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

NILS-LSAデータは氏名など個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しており、この度の郵送調査で取得するデータも個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析いたします。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、解析を行う研究者も、調査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また、研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。本研究で取得および利用する全てのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内にて保管します。また、本研究で利用する氏名など個人を特定できる情報を除いた状態にされたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内にて保管します。尚、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いた全ての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

NILS-LSAの全ての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費を主な資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係は無く、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下記に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
 長期縦断疫学調査センター
 老化疫学研究部長 大塚 礼

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)(平日9時-15時)