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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1642-3

倫理・利益相反委員会受付番号No.1642-3

「介護老人保健施設入所者における日常生活動作の変化に関する調査」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター(先端医療開発推進センター)では、ウエルネス守山(リハビリテーション科)・メディコ阿久比(通所リハビリテーション兼リハビリテーション科)と共同で、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の介護で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる入所者のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年6月27日

1.研究課題名

「介護老人保健施設入所者における日常生活動作の変化に関する調査」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1642-3)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

  • 国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援部 臨床研究支援主任 田中誠也
  • 医療法人善樹会 老人保健施設 ウエルネス守山 リハビリテーション科 主任 石原明彦
  • 医療法人並木会 介護老人保健施設 メディコ阿久比 通所リハビリテーション兼リハビリテーション科 主任 榊原和真

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター 科学的介護推進チーム

  • チームリーダー 大浦智子
  • 研究員 岡猛

医療法人善樹会 老人保健施設 ウエルネス守山 リハビリテーション科

  • 作業療法士 横井郁人、山本祐介

4.本研究の意義、目的

介護老人保健施設入所者の介護記録を用いて、介護老人保健施設入所に伴う日常生活動作(ADL)・手段的日常生活動作(IADL)の変化を調査します。

5.本研究に使用する情報

  1. 利用者背景情報:性別、生年月日、年齢、身長、体重、要介護度、現病歴、治療歴、服薬情報、既往歴、合併症、教育歴、職歴、リハビリテーション実施状況、日常生活自立度、障害高齢者の日常生活自立度、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準、歩行様式、利き手、余暇活動、家族構成、入所日、退所日、入所期間、退所先、各種加算の算定の有無、サービス利用終了理由、褥瘡評価(DESIGN-R®2020 褥瘡経過評価用)
  2. 栄養状態:血清アルブミン値、食事量、食事形態、口腔の健康状態、低栄養状態のリスクレベル、必要栄養量、提供栄養量、口腔や栄養状態に関する介護記録
  3. 身体機能:10m歩行、Timed Up and Go(TUG)、バランス評価尺度(SIDE)
  4. 認知機能・意欲:Mini mental state examination(MMSE)、長谷川式認知症スケール(HDS-R)、認知症行動障害尺度(DBD)、Vitality Index、生活・認知機能尺度、興味・関心チェックシート
  5. ADL・IADL:基本動作、バーセルインデックス(Bi)、Frenchay activities index(FAI)、ICFステージング、ADL・IADLに関する介護記録
  6. 支援・ケアや看護、リハビリテーションの内容:支援・ケア計画および実績・内容に関連する記録(自立支援の取組による効果の予測を含む)、看護計画および実績・内容に関連する記録、リハビリテーションや機能訓練の計画および実績・内容に関連する記録

6.本研究の方法

上記5.の情報は、プライバシー保護のため、データ収集後に個人の特定可能な情報を削除し、管理用IDを付与され、データ解析を行います。データは国立長寿医療研究センターに提供され、国立長寿医療研究センターにて解析を行います。また、データ提供元となる共同研究機関(ウエルネス守山・メディコ阿久比)においても、自施設のデータを用いた解析を実施します。データの授受は、研究代表者の田中誠也が、ウエルネス守山やメディコ阿久比に訪問して受け取るか、パスワードロックをかけセキュリティ対策を行った状態で、メールまたはクラウドサービスを用いて行います。

7.研究期間

2022年9月16日から2029年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

 2021年4月から2027年3月に、ウエルネス守山またはメディコ阿久比に入所されていたためです。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の介護サービスに関する情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。
また、研究対象者個人に対する直接の利益は想定されませんが、将来的には介護サービスの発展に貢献するものと考えます。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の介護サービス提供のために収集した情報が、本研究課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益を被ることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、研究に関する情報公開といたします。
また、本研究の成果については、国内学会発表および論文発表にて公表いたします。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、介護サービスに関する情報を使用いたしますが、データ解析者は、対象者個人の特定可能な情報を削除し、管理用IDを付与した状態で、解析に使用いたします。対象者個人を特定できる情報と管理用IDとを紐づけするための対応表は、研究で解析に使用するデータとは別にされ、ウエルネス守山およびメディコ阿久比の研究に携わらない第三者が、厳重に保管します。対象者個人を特定可能な情報を削除し、管理用IDを付与した情報は、解析のため共同研究機関間で共有されますが、この対応表は、対応表が作成された施設毎で保管され、共同研究機関の間で共有はされません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも、研究対象者個人を特定できるような内容を含むことはございません。
その他、国立長寿医療研究センターの倫理・利益相反委員会および理事長が指定した者によって、本研究対象者に関する情報を閲覧する可能性があります。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究に関連する情報は、全共同研究機関共通で、学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。保管期間満了後は速やかに、シュレッダーによる裁断やメモリーからの削除および保存媒体の破壊にてデータを廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、日本学術振興会科学研究費および長寿医療研究開発費を用いて実施いたします。施設間での研究費の授受はなく、企業等と特別な利益相反関係状態にはありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)