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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1620

倫理・利益相反委員会受付番号No.1620

「転倒要因に関するインシデント報告のテキストマイニングによる調査(倫理・利益相反委員会受付番号No.1620)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンターおよびリハビリテーション科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、国立長寿医療研究センター医療安全管理室が保管する情報(インシデント報告書)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年6月20日

1.研究課題名

「転倒要因に関するインシデント報告のテキストマイニングによる調査」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1620)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンター 近藤 和泉
東京都立大学大学院 システムデザイン研究科 久保田 直行

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター
 健康長寿支援ロボットセンター ロボット臨床評価研究室 加藤 健治
 健康長寿支援ロボットセンター ロボット臨床評価研究室 吉見 立也
 リハビリテーション科部 伊藤 直樹
 リハビリテーション科部 谷本 正智
 リハビリテーション科部 相本 啓太
 リハビリテーション科部 川村 皓生
 リハビリテーション科部 神谷 正樹
 リハビリテーション科部 佐藤 健二
 リハビリテーション科部 堀田 雅人
東京都立大学大学院 システムデザイン研究科 高間 康史

4.本研究の意義、目的

本研究では、過去に病棟で起きたインシデント報告から、対象者の身体機能レベルや認知レベル、事故の経緯等についての関連性をテキストマイニング(文章を単語や文節で区切り、その出現頻度や出現傾向、時系列などを調べて有用な情報を取り出すような解析)によって抽出し、実証において注意すべき点やリスクについて考察します。本研究にて抽出した安全対策・注意点を活用することにより、実証研究や関連する他の研究において、転倒・転落を未然に防ぐことで安全性が高まることに本研究の意義があります。

5.本研究に使用する情報

国立長寿医療研究センターの医療安全管理室が保管するインシデント報告書、2015年4月~2022年3月分より、転倒転落事故に関連するデータ(年齢、性別、疾患名、インシデントレベル、発生時間、概要、発生時の状況、患者の行動目的・理由、発生場所、前評価、後評価、センサーの有無、センサー不具合等)を使用します。

6.本研究の方法

転倒転落に関わる報告を抽出し、その内容のテキストマイニングによる解析を行うことで、転倒の原因因子となりうる内容と関連性の高い行動、時間、場所、対象物などについて抽出し、安全性についての考察を行い対策を検討します。解析は、東京都立大学と一部データを共有して行います。

7.研究期間

2022年6月20日 ~ 2024年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2015年4月~2022年3月までに報告されたインシデント内容から、転倒転落事故の事例に当てはまる方を対象とします。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存のインシデント報告のデータの利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、医療安全管理室が保管するインシデント報告より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所・患者ID番号など)はインシデント報告書において、既に削除されていますので、個人情報が含まれることはありません。
研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、匿名化されたデータ、共有して解析した後のデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、当センター健康長寿支援ロボットセンターにて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後、速やかに紙データはシュレッダーにかけ、電子データはデータが保存されているパソコン及びデータベース上から完全に廃棄します。データの提供先機関である東京都立大学においても同様に、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、保存媒体を施錠保管し、その後、完全に廃棄します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、JSTムーンショット型研究開発事業(ムーンショット目標3)の研究費を使用し、適切かつ円滑に遂行します。その他に開示すべき利益相反はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関して疑問に思ったり、知りたいことがあったりする場合、研究に関する相談があった場合、研究責任者が対応を行います。その際、他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究の資料 (研究計画書や研究の方法に関する資料) を書面にて説明、また面談を実施します。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 健康長寿支援ロボットセンター センター長  近藤 和泉

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)