ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1614-2
国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、国立長寿医療研究センターバイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて、解析を行うものです。
国立長寿医療研究センターバイオバンクではお預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2023年12月13日
記
「骨格筋関連パラメータに関する遺伝素因の解析」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1614-2)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
本研究では、高齢者の日常生活動作に関わる骨格筋の機能低下について、骨格筋に関わる検査パラメータに関して遺伝相関解析を行うことにより、遺伝素因についての知見を得ることを目的とします。これらの知見は、サルコペニアなどの多様な高齢者の骨格筋の疾患背景において、層別化・個別化、例えば個々のリスクの算出や介入法の開発の基盤となることが期待されます。
膝伸展筋力、握力、下腿周囲長、除脂肪量、四肢骨格筋肉量、基本情報(測定時年齢、性別、測定時身長、測定時体重、測定時ボディマス指数)、および遺伝子塩基配列多型情報
個人が特定できるような氏名を、研究用のIDへ置き換えて使用します。これを匿名化と言いますが、匿名化はバイオバンクおよび老年学・社会科学研究センター・老化疫学研究部で行われるため、研究者は個人が特定されない数値情報を扱います。国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究の第1次~第7次調査で得られた上記のパラメータに対して、遺伝情報(多型)を用いて、量的形質の遺伝相関解析を行います。
2022年6月20日 ~ 2026年3月31日
国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究の第1次~第7次調査(1997年11月~2012年7月)に参加し、バイオバンク同意が得られている方を対象とします。
国立長寿医療研究センターバイオバンクならびに老年学・社会科学研究センター・老化疫学研究部に収集されている既存の情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
ご自身の情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、国立長寿医療研究センターバイオバンクおよび老年学・社会科学研究センター・老化疫学研究部より上記5.の情報の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された情報がどなたのものであるかが分かる対応表は、バイオバンクおよび老年学・社会科学研究センター・老化疫学研究部のみが保有しており、研究者に提示されることはありません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも対象者を特定できるような内容を含むことはございません。
国立長寿医療研究センターバイオバンクおよび老年学・社会科学研究センター・老化疫学研究部より分譲された情報については、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、「国立研究開発法人国立長寿医療研究センターにおける研究に関する資料の保存に関する細則」に則って保管します。また、研究結果のうち、個々のデータ(性別等基本情報、検査値、遺伝情報等)を含まない遺伝相関解析の統計データについては、データベース等での保存や他の研究機関とのメタ解析等に利用されます。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター長寿医療研究開発費等、公的資金を用いるため、報告すべき利益相反はありません。
12.にありますように、研究者は研究対象者およびその関係者を知り得る機会はありませんが、間接的に問い合わせがある場合は、解析が基礎研究の段階にあることをご理解いただいた上で対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
運動器疾患研究部 部長 渡邉研
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)