ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1608
国立長寿医療研究センターの脳神経外科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、国立長寿医療研究センターにおける通常の診療で得られた情報と、国立長寿医療研究センターバイオバンクから分譲を受けた血液や脳脊髄液などの試料・情報を用いて解析を行うものです。
このような研究は、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2022年5月26日
記
「認知症をきたす脳神経外科疾患におけるバイオマーカーの研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1608)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立長寿医療研究センター脳神経外科部 百田 洋之
国立長寿医療研究センター分子基盤研究部 里 直行
国立長寿医療研究センター分子基盤研究部 篠原 充
高齢者における脳神経外科疾患の特徴や治療適応は未解明な部分が多いため、本研究によりその特徴を見つけ治療に生かすことは有意義です。
年齢、性別、身長、体重、有病率、発症形式、受診の理由、血液・髄液検査結果、画像検査結果、疾患の自然経過、心理学的検査結果、治療効果、予後、既往歴、家族歴、生活習慣病の有無(糖尿病、脂質異常症、肥満、高血圧など)、生活習慣、合併症、採取した生体試料(血液、脳脊髄液、腫瘍、脳腫瘍組織、硬膜下血腫貯留液)
これまでに集積した診療データから、脳神経外科疾患を持つ患者において、年齢、画像所見、病気の進行や治療結果などの特徴を、電子カルテから診療情報を取得することにより、比較・解析します。また、採取した生体試料を測定機器により分析して、疾患に関する分子学的特徴(認知症関連の遺伝子多型や、蛋白質の発現など)を見つけます。
2022年5月26日~2026年5月31日
国立長寿医療研究センターを受診し、画像検査や治療などを受けた患者さんのうち、電子カルテから診療情報を得られる方(2009年以降〜現在までに当センターを受診された患者さん)を対象とします。当センターを受診された患者さんが対象の研究であるため、多くの方が選定の対象となります。
既存の診療情報と生体試料の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。研究結果において、研究対象者やその血縁者等の生命に重大な影響を与える遺伝子変異などが万一判明した場合は、倫理・利益相反委員会の意見を求めた上で、研究対象者等が希望する場合は説明を行います。
ご自身の診療情報が、本課題に利用されることにご同意いただけない場合には研究に使用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取り扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文にすでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については学会、論文等にて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
この研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所)を削除した状態で抽出しています。抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会発表・論文投稿として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究結果の最終発表後10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては脳神経外科部にて、対応表については研究に関わらない第三者にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後、紙媒体はシュレッダーで裁断し、電子データはコンピューターから完全に消去することにより、速やかにデータを廃棄いたします。生体試料の保管期間は定めておらず、研究に使用した残余分がなくなるまで、あるいは経年劣化により使用ができなくなるまで、半永久的に保管します。使用できなくなった場合は、当センターが定めた手順と方法により廃棄されます。
本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費によっておこなわれ、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反はありません。
研究に対するお問い合わせがございましたら下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
脳神経外科部 医長 百田 洋之
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)