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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1602

倫理・利益相反委員会受付番号No.1602

「新型コロナウイルス感染症の急性期入院症例における入院時の身体の脆弱性と病状経過との関連についての観察研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1602)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 南1階病棟では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省共管の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年5月2日

1.研究課題名

「新型コロナウイルス感染症の急性期入院症例における入院時の身体の脆弱性と病状経過との関連についての観察研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1602)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立長寿医療研究センター 呼吸器内科部 医長  楠瀬 公章

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 病院 副院長  松浦 俊博
国立長寿医療研究センター 医療安全推進部感染管理室 室長  北川 雄一

4.本研究の意義、目的

新型コロナウイルス感染症によって、あるいはそれを契機とした体調悪化により入院を要した患者さんの入院時の状態が、病状経過とどのような関連を有するかについて調査します。具体的には、入院期間や退院時の患者さんの健康状態と関連が深い、入院時の指標を抽出します。これにより、軽症あるいは中等症の経過にとどまりそうだと入院時に推定できる患者さんに対しては、隔離期間が終わり次第どのようにご自宅での健やかな生活に復帰できるかどうかのプランを早めに準備することに役立ちます。また、重症となる恐れが高いと懸念された患者さんには、入院中の容体をより頻回に注意深く観察し、全身状態の悪化に速やかに対処する個別の対処が可能となると期待されます。

5.本研究に使用する情報

年齢、性別、使用薬剤、CT画像情報、血液検査結果、生命兆候・バイタルサイン(体温、呼吸回数、脈拍数、意識状態)、握力、息切れ・倦怠感・健康状態に関する質問票、入院期間

6.本研究の方法

新型コロナ専用病棟に入院された方への適切な医療のために収集する、上記5に示した各種の入院時の診療情報が、入院日数や退院時の健康状態と関連を有するかどうか、予測因子となっているかどうか、統計的な解析を行います。

7.研究期間

2022年5月2日  ~  2024年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

新型コロナウイルス感染症に罹患し、2022年1月1日から4月6日までの期間に国立長寿医療研究センター南1階病棟に入院された方を対象とします。
入院時には患者さんの全身状態を速やかに把握し、治療におけるその後の経過を入念に観察しておりますので、診療に必要な過程で得られた情報は非常に意義が高いものと考えております。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

新型コロナウイルス感染症および感染に伴う全身状態の悪化に対して必要な治療を行う上で得られた診療情報を利用するものであり、かつプライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については学会発表および論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所(ケースにより・患者ID番号)など)を削除した状態で抽出しています。抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータは研究責任者が、対応表については研究には直接携わらない第3者によって、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかにデータを廃棄いたします。具体的には、紙媒体の資料はすべて裁断し、電子媒体データは物理的に破壊することで、すべてのデータを廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費によって行われます。本研究に関係する利益相反および研究者の収益はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
呼吸器内科 医長 楠瀬 公章

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)