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倫理・利益相反委員会受付番号No.1593

「NILS-LSA対象者における中高年の体力維持に寄与するビタミン・ミネラル等の微量栄養素に関する探索的研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1593)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

  国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした将来の研究に使用することについて、同意を得ております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省共管の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年4月5日

1.研究課題名

「NILS-LSA対象者における中高年の体力維持に寄与するビタミン・ミネラル等の微量栄養素に関する探索的研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1593)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

研究代表者
 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 部長  大塚 礼
研究責任者
 大正製薬株式会社 セルフメディケーション研究推進室 主事 堂本 隆史
 北翔大学 生涯スポーツ学部 教授 小坂井 留美

3.研究分担者名(部署名)

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 副部長 西田 裕紀子
大正製薬株式会社 セルフメディケーション臨床開発部 主任 水谷 瑠美子
大正製薬株式会社 基盤研究室 室員 大山 友希子

4.本研究の意義、目的

超高齢社会において、要介護期間を短縮し健康寿命を延伸させることが生活の質の向上や社会保障費の軽減などのために重要です。後期高齢者における要介護に至る原因の一つにフレイル(加齢などにより心身の様々な機能が低下した状態)があります。フレイルの有症率は年齢とともに増加しますが、フレイルは、食事や運動習慣の改善、社会参加の促進などしかるべき適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態と定義されています。
本研究では、食事によって摂取するビタミンやミネラル等の微量栄養素に焦点を当て、中高年の体力維持に寄与する微量栄養素を明らかにすることを目的とします。中年期以降のフレイル予防に資する疫学的知見が得られれば、早期のフレイル予防に寄与する情報を生活者に提供し、健康寿命の延伸につなげることが期待されます。

5.本研究の研究計画

愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民からの無作為抽出者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」の第1次調査(1997年~2000年)から第7次調査(2010年~2012年)のいずれかに参加した男女を対象として、体力と栄養素等摂取量の関連を検討します。

6.本研究で使用する試料・情報

NILS-LSA第1次~第9次調査データ(ただし、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、栄養素等摂取量、身体活動量については実施回である第1次~第7次調査)。
・体力測定値:握力、歩行速度、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち
・栄養素等摂取量:ビタミン類21種、ミネラル13種、食物繊維2種、食品群18種
・基本特性:年齢、性、運動習慣、飲酒、喫煙、教育年数、身体活動量

*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。

7.研究期間

2022年4月5日~2024年3月31日

8.対象となる方・研究対象者として選定された理由

愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第1次調査(1997年~2000年)から第7次調査(2010年~2012年)のいずれかに参加した観察開始時40歳以上の男女のうち、使用するデータに欠損のある方を除いた、約3,500名を研究対象者とします。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は匿名化データを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の検査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告や論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

NILS-LSAの情報と試料は匿名化した状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、匿名化データを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
解析は国立長寿医療研究センター内老化疫学研究部の所定のパソコンおよび外部からのアクセスが不可能な北翔大学内のUSBキーの使用によるアクセス制限のかかったコンピュータにて行います。
また、研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、北翔大学の研究責任者に、匿名化されたデータを提供します。大正製薬株式会社へのデータの授受はありません。大正製薬株式会社所属の研究者は、国立長寿医療研究センター内老化疫学研究部の所定のパソコンにて解析を行います。本研究で利用する全てのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内および外部からのアクセスが不可能な北翔大学内のUSBキーの使用によるアクセス制限のかかったコンピュータで保管します。また、本研究で利用する匿名化されたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内および外部からのアクセスが不可能な北翔大学内のUSBキーの使用によるアクセス制限のかかったコンピュータで保管します。尚、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いた全ての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

NILS-LSAの全ての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究遂行に際しては、主として大正製薬株式会社との共同研究費を利用しますが、一部、長寿医療研究開発費からも支出いたします。
大正製薬株式会社と国立長寿医療研究センターは診療部門にて医薬品等の購入で利害関係が生じますが、この点については、一般競争入札など当センター会計規程等に従い、適切に行われております。大正製薬株式会社と北翔大学、また本研究に参加する国立長寿医療研究センター、北翔大学、大正製薬株式会社の研究者の間には一切の利害関係はありません。利益相反については、当センターの利益相反対処方針に従い、利益相反行為防止規則を遵守し、適正に本研究を実施します。尚、共同研究成果の学術的公表に際しては、利益相反事項を明示し、研究成果に歪みが生じないよう細心の注意を払います。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
 長期縦断疫学調査センター
 老化疫学研究部長 大塚礼

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)