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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1591

倫理・利益相反委員会受付番号No.1591

「中年期から高齢期の仕事と余暇活動が認知機能に与える影響:SONIC/NILS-LSAハーモナイズドデータの構築と解析(倫理・利益相反委員会受付番号No.1591)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 この度、国立長寿医療研究センターと大阪大学の共同研究として、「中年期から高齢期の仕事と余暇活動が認知機能に与える影響:SONIC/NILS-LSAハーモナイズドデータの構築と解析」を実施することとなりましたので、人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づき、研究実施の情報公開をいたします。
 「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」および「健康長寿研究(SONIC)」では、研究参加同意をいただいた方を対象とした生命科学・医学系研究を実施しており、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした将来の研究に使用することについて、同意を得ております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省共管の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年4月5日

1.研究課題名

「中年期から高齢期の仕事と余暇活動が認知機能に与える影響:SONIC/NILS-LSAハーモナイズドデータの構築と解析」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1591)本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究代表者等の氏名(部署名)

研究代表者
 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 副部長 西田 裕紀子
研究責任者
 大阪大学 大学院 人間科学研究科 臨床死生学・老年行動学講座 教授 権藤 恭之

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚 礼
国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 研究員 丹下 智香子
国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 特任研究員 富田 真紀子
大阪大学 大学院 人間科学研究科 臨床死生学・老年行動学講座 特任研究員 小川 まどか
大阪大学 大学院 人間科学研究科 臨床死生学・老年行動学講座 修士課程2年 王 小

4.本研究の意義、目的

生活のなかで仕事と余暇活動は、人が生涯にわたって影響を受けるものとされており、それぞれが高齢期の認知機能に与える影響が検証されてきています。しかし、仕事と余暇活動は同時期に経験することであるにも関わらず、これまでの研究では別個に扱われていました。そこで本研究では、40歳からのデータを有する「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」と、100歳までのデータを有する「健康長寿研究(SONIC)」のデータを合わせることで、生涯発達的な視点から、仕事と余暇活動の組み合わせや、仕事から余暇活動への移行の仕方が認知機能の経年変化に及ぼす影響を検討することを目的としています。
本研究により、仕事と余暇活動が認知機能に与える影響が、中年期から高齢期までの生涯発達的な視点から明らかになると期待されます。また、高齢期まで認知機能を維持するために、中年期の中心となる仕事と高齢期の中心となる余暇活動をどのように計画し経験することが望ましいのかという知見を提供できると考えられます。

5.本研究の研究計画

本研究では、愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」の第5次調査から第8次調査のいずれかに参加した40歳以上の男女を対象として、仕事と余暇活動が認知機能に与える影響を明らかにします。その際、兵庫県(伊丹市、朝来市)、東京都(板橋区、西多摩地区:檜原村、奥多摩町、日の出町、青梅市)の特定の地域在住者を対象とした「健康長寿研究(SONIC)」と共同して研究を進め、NILS-LSAとSONICのデータを統合した解析を行い、生涯発達的な視点から長期の経過を検証していきます。

6.本研究で使用する試料・情報

NILS-LSA:
 ・仕事(就労形態、現在の職種)
 ・余暇活動
 ・認知機能(MMSE、DSST)
 ・個人背景要因(性別、年齢、教育年数、主観的経済状況、婚姻状況)
SONIC:
 ・仕事(最長職の就労形態、現在の職種)
 ・余暇活動
 ・認知機能(MMSE、MoCA)
 ・個人背景要因(性別、年齢、教育年数、主観的経済状況、婚姻状況)

*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。

7.研究期間

2022年4月5日~2026年3月31日

8.対象となる方・研究対象者として選定された理由

NILS-LSA:第5次調査(2006年~2008年)から第8次調査(2013年~2016年)のいずれかに参加した約2,700名を解析対象者とします。
SONIC:第1次調査(2010~2012年)から第4次調査(2019~2021年)のいずれかに参加した約3,300名を解析対象者とします。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

NILS-LSAおよびSONICに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は匿名化データを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の調査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する調査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには調査結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

NILS-LSAの情報と試料は匿名化した状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。SONICについても同様であり、対応表は、大阪大学内のSONICに直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、匿名化データを用いるため、解析を行う研究者も、調査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、研究成果から個人が特定されることはありません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。本研究で利用する全てのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内で保管します。SONICの情報についても同様であり、外部からのアクセスが不可能な大阪大学内のパスワード管理されたサーバー内で保管されます。また、NILS-LSAとSONICの結合データは、国立長寿医療研究センターおよび大阪大学内の、外部からのアクセスが不可能なパスワード管理されたサーバー内に保管します。
本研究で利用する匿名化されたデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センターおよび大阪大学内の、外部からのアクセスが不可能なパスワード管理されたサーバー内で保管します。尚、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いた全ての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立長寿医療研究センターおよび大阪大学所属の研究者による共同研究であり、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費、日本学術振興会の科学研究費および大阪大学人間科学研究科臨床死生学・老年行動学講座研究費を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係は無く、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、以下に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
 長期縦断疫学調査センター
 老化疫学研究部長 大塚 礼

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)