ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1582-3
「当センターにおける急性期、回復期、生活期に対するリハビリテーション効果に関する調査」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センターリハビリテーション科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年4月30日
記
「当センターにおける急性期、回復期、生活期に対するリハビリテーション効果に関する調査」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1582-3)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立長寿医療研究センター リハビリテーション科部 部長 加賀谷斉
大沢愛子、尾崎健一、神里千瑛、伊藤直樹、谷本正智、川村皓生、相本啓太、神谷正樹、植田郁恵、松井孝之、森岡信之、牧賢一郎、松村純、太田隆二、髙橋智子、田口大輔、橋本駿、永坂元臣、小島由紀子、生川理恵、谷奥俊也、西崎成紀、二田真里子、神谷武、川瀬広大
前島伸一郎
国立長寿医療研究センター(以下「当センター」という。)では、急性期から回復期、生活期にかけての入院、外来、訪問におけるリハビリテーション(以下「リハ」という。)を実施しています。脳血管疾患、整形外科疾患、循環器疾患を持つ患者さんや、ロコモティブシンドローム・フレイル・サルコペニア、認知症をお持ちの方など様々な疾患を対象に、心身機能、生活機能、生活の質の維持・向上を目的に、運動療法や認知訓練、生活機能訓練などを様々な評価の結果に基づいて行なっています。日々の臨床において、対象者の心身機能、生活機能、治療上必要となる情報、および介入前後における変化については診療録に記録しています。
当センターにてリハを行なっている対象者の診療データを後方視的に調査し、年齢や疾患による効果量を明らかにし、将来のリハの質の向上に寄与することを本研究の目的とします。
本研究は、通常の診療で得られた情報(カルテなど)から必要な情報を使用します。当センターでは、それぞれの病期におけるリハの開始時、終了時および日々の診療において臨床上必要な心身機能の評価や情報収集を行なっています。今回、これらの診療情報を今後のリハ治療に活かすために、1)過去10年および今後10年における心身機能、生活機能に関する評価の結果、および診療情報を診療記録から抽出し、データの整理を行います。次に、2)疾患別、年齢別、病気別などの効果量の変化について検討を行います。本研究で得られたデータは、当センターのデータベースにて保管し、解析を行います。
使用する診療情報は、以下の通りです。
年齢、性別、疾患名、現病歴、症状発現からリハ開始までの期間、入院期間(入院患者さんのみ)、服薬状況、同居家族数、キーパーソン、生活歴、教育歴、要介護認定、介護サービスの利用状況、転倒歴(転倒歴のあるものはその状況や外傷の有無等を含む)、運動頻度
2012年4月1日から2032年3月31日までの間に、当センターにて入院・外来リハ、訪問リハを実施した患者さんを対象とし、その診療データを用いて分析を行います。
2022年2月24日から2033年3月31日
2012年4月1日から2032年3月31日までの間に、当センターにて入院・外来リハまたは訪問リハを実施した患者さん、およそ約70,000名の診療データを分析対象として行うものです。
本研究で扱う情報は、日常診療で行われた評価結果のみであるため、対象者の負担および新たに発生する危険性は想定されません。本研究の成果を生かすことで、高齢者のフレイル予防、認知症を含む慢性疾患の進行予防の観点から、先駆的な対策・対応方法の構築に貢献でき、今後の診療に活用されます。
ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたに関する情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合には、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。
当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および本研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
プライバシー保護のため、対象者の個別の研究結果については秘密を厳守し、研究結果から得られるいかなる情報も研究の目的以外に使用致しません。
本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所(ケースにより・患者ID番号)など)を削除した状態で抽出しています。抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも個人を特定できるような内容を含むことはございません。
抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後もしくは学会や論文等での発表から10年間、当センターにてデータベース上に入力し、永続的に保管致します。また、紙媒体は研究終了後、シュレッダーにて裁断、破棄をします。
本研究は、長寿医療研究開発費の助成にて行なっております。その他に開示すべき利益相反はありません。
本研究に関する疑問点や、知りたいことがあった場合、個人情報に抵触しない範囲であれば研究の資料(研究計画書や研究の方法に関する資料)を書面にて説明、また面談を実施いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
リハビリテーション科部 部長 加賀谷斉
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)