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倫理・利益相反委員会受付番号No.1440

「既存コホートデータを用いた地域在住高齢者における健康寿命関連要因の解析(倫理・利益相反委員会受付番号No.1440)」人を対象とする医学系研究実施についてのお知らせ

  国立長寿医療研究センター 予防老年学研究部では、以下の人を対象とする医学系研究を実施しております。
 この研究は、国立長寿医療研究センターが実施した健診で得られた情報と、行政資料(診療報酬明細情報や介護保険情報など)から必要な情報を取り出し、匿名化したうえでまとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる皆様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 この研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「17.研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2020年11月9日

  1. 研究課題名
    「既存コホートデータを用いた地域在住高齢者における健康寿命関連要因の解析」
    (倫理・利益相反委員会受付番号No.1440)
    この研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
  2. 研究機関の名称及び研究責任者の氏名(部署名)
    国立長寿医療研究センター 島田裕之(老年学・社会科学研究センター センター長)
  3. 研究分担者名(部署名)
    李 相侖(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 室長)
    土井 剛彦(予防老年学研究部 健康増進研究室 室長)
    堤本 広大(予防老年学研究部 データシェアリング促進プロジェクトチーム プロジェクトリーダー)
    裵 成琉(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
    中窪 翔(予防老年学研究部 健康増進研究室 研究員)
    牧野 圭太郎(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
    原田 健次(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
    石井 秀明(予防老年学研究部 健康増進研究室 研究員)
    栗田 智史(予防老年学研究部 健康増進研究室 研究員)
    千葉 一平(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
    片山 脩(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
    新海 陽平(予防老年学研究部 長寿コホート研究室 研究員)
  4. 当該研究の意義、目的
    本研究は、国立長寿医療研究センターが実施した事業で得られた情報と、行政資料(医療や介護保険情報、死亡・転出情報など)を用いて、日常生活活動や認知心理的、社会的、身体的機能を多角的な方面から評価するとともに、機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患や要介護認定、死亡のリスクおよび医療費・介護費に関する推定のモデルを構築することを目的とします。
  5. 研究対象者
    2010年以降に予防老年学研究部(旧:生活機能賦活研究部、自立支援システム開発室)が実施した研究事業の参加者で60歳以上の方を対象としています。詳しい事業の名称、対象地域または対象者、実施時期は文末の表1をご参照下さい。
  6. 研究に使用する情報
    診療報酬明細情報・介護保険情報・死亡・転出情報(行政資料)、年齢、性別、病歴を含む基本属性、アンケート調査、認知機能検査、運動機能検査、体組成計検査、身体活動量、採血検査、脳画像検査
  7. 当該研究の方法
    上記のデータを用いてパソコンの統計プログラムによって多変量解析および機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患と要介護認定、死亡、医療費・介護費の増加を予測するためのモデルを作成します。
  8. 研究期間
    2020年11月9日 ~ 2025年3月31日
  9. 研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
    直接の利益を受けることは想定していません。しかしながら、本研究により要介護発生ならびに認知症発症の危険因子となりうる因子が特定され、社会全体の健康意識の向上を促し、地域での介護予防および認知症予防体制の構築を図ることができれば社会的な利益が生じると考えられます。
  10. 研究実施について同意しないこと及び同意を撤回することの自由について
    ご自身のデータが、当該課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、17.に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。
    ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等で既に公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
  11. 研究に関する情報公開の方法
    本掲示により研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、論文・学会発表・報告書・マスメディアへの公表の形にて行う予定でおります。
  12. 研究計画書等の閲覧について
    他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書及び研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、17.に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
  13. 個人情報等の取扱い
    この研究では、対象者が特定できる情報(氏名や住所)を削除した状態でデータを用います。研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも個人を特定できるような内容を含むことはございません。
  14. 試料・情報の保管及び廃棄の方法
    抽出した電子データについては、原則的に永久的に保管いたします。個人の特定ができるデータについては予防老年学研究部にて保存媒体を施錠保管いたします。
  15. 研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況
    本研究は既存データの解析ですので、研究遂行にあたって必要な経費はありません。また、本研究の研究者は企業等と特別な利益相反状態にはありません。
  16. 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応
    この研究に対する問い合わせは下記17.において随時受け付けます。ご希望があれば保有する個人情報についての開示を行います。
  17. 研究に関するお問い合わせ先
    〒474-8511愛知県大府市森岡町7-430
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
    センター長  島田裕之
    (電話番号)0562-46-2311

 

表1 本研究の対象となる事業一覧

課題名

対象地域または対象者

実施時期

軽度認知機能障害高齢者における認知機能向上プログラムの開発と効果検証

大府市

2010年

先進的自立支援機器を用いた介護予防の効果検証

大府市

2011年

新しい生活指標の開発に関する調査研究

大府市

2011年

要支援・要介護者を対象とした運動器の機能向上プログラムの医療的効果に関する研究

大府市

2011年

認知症予防を目的とした非薬物療法の開発と効果検証

名古屋市緑区・大府市

2012年

認知症予防のためのコミュニティの創出と効果検証

名古屋市緑区

2013年

健康長寿の実現における最適な日常活動パターンの解明と脳の活性化に関する研究

名古屋市緑区・大府市

2012年

MCI全国有症率調査と認知症診断補助ツールの開発

全国

2013年

アートによる高齢者の予防医療、及びアート活用(産業、社会、教育活性化)の基盤作り

大府市

2013年

マルチタスク・エルゴメーターの開発

愛知県

2014年

加齢による運動器への影響に関する研究-サルコペニアを有する高齢者の神経筋協調機能-

名古屋市緑区

2014年

認知症予防のための高齢者機能健診システムの構築と縦断的な機能変化

高浜市

2014年

高齢者の運転寿命を延伸するための戦略に関する研究

大府市

2015年

地域在住高齢者の包括的機能健診および縦断的な心身機能変化に関する研究

大府市

2015年

うつ徴候および軽度の記憶低下を有する高齢者に対する非薬物介入の効果検証  

大府市

2015年

認知症予防のためのポピュレーション・アプローチのシステム構築と効果検証  

高浜市

2015年

適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究:地域コホート研究

全国

2016年

高齢者におけるMRI検査による縦断追跡研究(修正前の課題名:脳画像を用いた縦断研究)

名古屋市緑区・大府市

2016年

高齢者の認知症予防におけるゴルフの効果検証

千葉県柏市

2016年

認知症予防に関する研究-縦断追跡調査-

大府市

2016年

認知症予防のための効果検証研究-ポピュレーションアプローチおよびハイリスクアプローチの組み合わせによる認知機能低下抑制効果の検証

高浜市

2015年

MCI高齢者の運転特性解明に関する研究

大府市

2016年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:ランダム化比較試験

大府市

2016年

前臨床期AD登録のための検査指標の妥当性検証

大府市・東海市・高浜市

2017年

高齢者の安全運転技能と自動車事故に関する研究

全国

2017年

セルフモニタリングによる要介護状態の予防方法の開発と効果検証

東海市

2017年

地域在住高齢者の包括的機能健診および認知症発症・新規要介護発生に関する研究

東海市・豊明市

2017年

Motoric Cognitive Risk syndromeの生物学的基盤:多施設研究
The biological underpinnings of Motoric Cognitive Risk syndrome: a multi-center study

大府市・高浜市・東海市・豊明市

2017年

高齢運転者の自動車事故リスクの早期発見に関する研究

損保ジャパン自動車保険に加入している者

2017年

スマートフォンアプリケーション使用による身体および認知的活動促進の効果に関する研究

名古屋市緑区・高浜市

2018年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:1年後追跡調査

大府市

2018年

認知症発症と新規要介護発生の危険因子に関する研究

大府市・東浦町

2018年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:追跡MRI検査

大府市

2019年

認知機能低下を有した高齢者の運動特性解明に関する研究

愛知県

2018年

軽度認知障害の予測因子の検討:AIによるビッグデータ解析

大府市

2019年

認知症予防を目的としたウォーキングプログラムの効果検証

大府市

2019年

認知症ならびに要介護の危険因子に関する郵送調査研究

愛知県

2019年

高齢者機能健診および認知症・要介護リスクに関する縦断研究

知多市

2019年

高齢者の身体・知的・社会活動参加による脳萎縮と認知症発症に関する縦断疫学研究

高浜市

2019年

自己管理活動促進プログラムの認知症発症抑制に対する効果検証:ランダム化比較試験

名古屋市緑区・高浜市・知多市

2020年

認知機能評価ツールのデータ集積

国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来受診者

2020年

高齢者の健康寿命延伸のためのエビデンス構築

大府市

2020年

脳MRIによる超早期認知症発症リスク特定と高齢者の脳MRIデータバンクの構築

愛知県

2020年

高齢者機能健診の参加者に対する追跡郵送調査研究

愛知県名古屋市緑区・東海市・高浜市

2020年