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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7

倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7

「既存コホートデータを用いた地域在住高齢者における健康寿命関連要因の解析(倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター予防老年学研究部では、以下の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、国立長寿医療研究センターが実施した健診で得られた情報と、行政資料(診療報酬明細情報や介護保険情報など)から必要な情報を取り出し、匿名化したうえでまとめることによって行われるものです。
 このような研究は、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる皆様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2024年9月20日

1.研究課題名

「既存コホートデータを用いた地域在住高齢者における健康寿命関連要因の解析」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

研究代表者

  • 国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター センター長 島田裕之

研究責任者

  • 国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター センター長 島田裕之
  • 東北大学 メディカル・メガバンク機構 助教 千葉一平
  • 愛知学院大学 非常勤講師 新海陽平
  • 名古屋大学 医学部 教授 内山靖
  • 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部 部長 小野玲
  • 東亜大学校 健康科学大学 学長 朴眩泰
  • 鹿児島大学 医学部 教授 牧迫飛雄馬
  • 活水女子大学 健康生活学部 准教授 阿南祐也
  • 札幌医科大学 保健医療学部 准教授 井平光
  • 国際医療福祉大学 成田保健医療学部 講師 石井秀明
  • 大阪川﨑リハビリテーション大学 理学療法学専攻 准教授 今岡真和
  • 大阪公立大学 医学部 准教授 上村一貴
  • リハビリ推進センター株式会社 板橋リハビリ訪問看護ステーション 教育・調査・研究室 室長 大沼剛
  • 順天堂大学 保健医療学部 助教 澤龍一
  • 人間総合科学大学 非常勤講師 鈴川芽久美
  • 星城大学 リハビリテーション学部 准教授 冨山直輝
  • 杏林大学 保健学部 教授 橋立博幸
  • 神戸大学 人間発達環境学研究科 教授 原田和弘
  • 近畿大学九州短期大学 保育科 准教授 堀田亮
  • 株式会社都城ドライビングスクール 代表取締役社長 森本健資
  • 長崎リハビリテーション学院 理学療法学科 講師 吉田大輔
  • 東都大学 幕張ヒューマンケア学部 講師 吉松竜貴
  • トヨタ自動車株式会社 先進プロジェクト推進部 主査 山田逸作
  • 北海道大学 環境健康科学研究教育センター 特任助教 牧野圭太郎
  • Neuroscience Research Australia 客員研究員 栗田智史
  • 京都橘大学 健康科学部 助教 西本和平
  • ポーラ化成工業株式会社 研究員 木内悠人

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 予防老年学研究部

  • 副部長 李相侖、土井剛彦
  • 主任研究員 堤本広大
  • デジタルヘルス研究チーム チームリーダー 中窪翔
  • 研究員 原田健次、冨田浩輝、藤井一弥、西島千陽、山口亨、見須裕香、下田隆大、中島千佳、松田総一郎、崎本史生、山際大樹、垣田大輔、川上歩花、野坂進之介
  • 特任主任研究員 片山脩
  • 外来研究員 森川将徳    
  • 研究補助者 赤井田将真

東亜大学校 健康管理学科

  • 専任教員 裵成琉

トヨタ自動車株式会社 先進プロジェクト推進部

  • 主任 佐竹信彦
  • 一般 水鳥理恵、林泉助

4.本研究の意義、目的

本研究は、国立長寿医療研究センターが実施した事業で得られた情報と、行政資料(医療や介護保険情報、死亡・転出情報など)を用いて、日常生活活動や認知心理的、社会的、身体的機能を多角的な方面から評価するとともに、機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患や要介護認定、死亡のリスクおよび医療費・介護費に関する推定のモデルを構築することを目的とします。

5.研究対象者

2010年以降に予防老年学研究部(旧:生活機能賦活研究部、自立支援システム開発室)が実施した研究事業の参加者で、60歳以上の方を対象としています。詳しい事業の名称、対象地域または対象者、実施時期は、文末の表1をご参照ください。

6. 研究に使用する情報

診療報酬明細情報・介護保険情報・死亡・転出情報(行政資料、人口動態調査死亡票・死亡個票)、年齢、性別、病歴を含む基本属性、アンケート調査、認知機能検査、運動機能検査、体組成計検査、身体活動量、採血検査、脳画像検査。

7. 本研究の方法

上記のデータを用いて、パソコンの統計プログラムによって、多変量解析および機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患と要介護認定、死亡、医療費・介護費の増加を予測するためのモデルを作成します。また、アンケート調査における運転に関する項目を用いた解析の一部を、トヨタ自動車株式会社と共同で実施します。

8.研究期間

2020年11月9日 ~ 2035年3月31日

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

直接の利益を受けることは、想定していません。しかしながら、本研究により要介護発生ならびに認知症発症の危険因子となりうる因子が特定され、社会全体の健康意識の向上を促し、地域での介護予防および認知症予防体制の構築を図ることができれば、社会的な利益が生じると考えられます。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身のデータが、本研究課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。
ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、論文・学会発表・報告書・マスメディアへの公表の形にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、対象者が特定できる情報(氏名や住所)を削除した状態でデータを用います。研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも個人を特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出した電子データについては、原則的に永久的に保管いたします。個人の特定ができるデータについては、予防老年学研究部にて保存媒体を施錠保管いたします。また、トヨタ自動車株式会社、海外の研究機関である東亜大学校(大韓民国)を含む共同研究先への情報提供に際しては、匿名化されたデータを共有します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は既存データの解析であり、科学技術振興機構研究費(研究代表者:島田裕之)の支援を受けて実施しております。また、運転関連の項目を用いた解析の一部についてはトヨタ自動車株式会社との共同研究費を使用しますが、該当する解析を用いる場合には利益相反情報として表示し、当センター利益相反防止規則を遵守し、利益相反行為が生じないようにします。また、本研究の研究者は企業等と特別な利益相反状態にはありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に対する問い合わせは、下部において随時受け付けます。ご希望があれば、保有する個人情報についての開示を行います。

表1. 本研究の対象となる事業一覧

課題名

対象地域または対象者

開始時期

軽度認知機能障害高齢者における認知機能向上プログラムの開発と効果検証

大府市

2010年

先進的自立支援機器を用いた介護予防の効果検証

大府市

2011年

新しい生活指標の開発に関する調査研究

大府市

2011年

要支援・要介護者を対象とした運動器の機能向上プログラムの医療的効果に関する研究

大府市

2011年

認知症予防を目的とした非薬物療法の開発と効果検証

名古屋市緑区・大府市

2012年

認知症予防のためのコミュニティの創出と効果検証

名古屋市緑区

2013年

健康長寿の実現における最適な日常活動パターンの解明と脳の活性化に関する研究

名古屋市緑区・大府市

2012年

MCI全国有症率調査と認知症診断補助ツールの開発

全国

2013年

アートによる高齢者の予防医療、及びアート活用(産業、社会、教育活性化)の基盤作り

大府市

2013年

マルチタスク・エルゴメーターの開発

愛知県

2014年

加齢による運動器への影響に関する研究-サルコペニアを有する高齢者の神経筋協調機能-

名古屋市緑区

2014年

認知症予防のための高齢者機能健診システムの構築と縦断的な機能変化

高浜市

2014年

高齢者の運転寿命を延伸するための戦略に関する研究

大府市

2015年

地域在住高齢者の包括的機能健診および縦断的な心身機能変化に関する研究

大府市

2015年

うつ徴候および軽度の記憶低下を有する高齢者に対する非薬物介入の効果検証

大府市

2015年

認知症予防のためのポピュレーション・アプローチのシステム構築と効果検証

高浜市

2015年

適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究:地域コホート研究

全国

2016年

高齢者におけるMRI検査による縦断追跡研究(修正前の課題名:脳画像を用いた縦断研究)

名古屋市緑区・大府市

2016年

高齢者の認知症予防におけるゴルフの効果検証

千葉県柏市

2016年

認知症予防に関する研究-縦断追跡調査-

大府市

2016年

認知症予防のための効果検証研究-ポピュレーションアプローチおよびハイリスクアプローチの組み合わせによる認知機能低下抑制効果の検証

高浜市

2015年

MCI高齢者の運転特性解明に関する研究

大府市

2016年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:ランダム化比較試験

大府市

2016年

前臨床期AD登録のための検査指標の妥当性検証

大府市・東海市・高浜市

2017年

高齢者の安全運転技能と自動車事故に関する研究

全国

2017年

セルフモニタリングによる要介護状態の予防方法の開発と効果検証

東海市

2017年

地域在住高齢者の包括的機能健診および認知症発症・新規要介護発生に関する研究

東海市・豊明市

2017年

Motoric Cognitive Risk syndromeの生物学的基盤:多施設研究
The biological underpinnings of Motoric Cognitive Risk syndrome: a multi-center study

大府市・高浜市・東海市・豊明市

2017年

高齢運転者の自動車事故リスクの早期発見に関する研究

損保ジャパン自動車保険に加入している者

2017年

スマートフォンアプリケーション使用による身体および認知的活動促進の効果に関する研究

名古屋市緑区・高浜市

2018年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:1年後追跡調査

大府市

2018年

認知症発症と新規要介護発生の危険因子に関する研究

大府市・東浦町

2018年

運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:追跡MRI検査

大府市

2019年

認知機能低下を有した高齢者の運動特性解明に関する研究

愛知県

2018年

軽度認知障害の予測因子の検討:AIによるビッグデータ解析

大府市

2019年

認知症予防を目的としたウォーキングプログラムの効果検証

大府市

2019年

認知症ならびに要介護の危険因子に関する郵送調査研究

愛知県

2019年

高齢者機能健診および認知症・要介護リスクに関する縦断研究

知多市

2019年

高齢者の身体・知的・社会活動参加による脳萎縮と認知症発症に関する縦断疫学研究

高浜市

2019年

自己管理活動促進プログラムの認知症発症抑制に対する効果検証:ランダム化比較試験

名古屋市緑区・高浜市・知多市

2020年

認知機能評価ツールのデータ集積

国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来受診者

2020年

高齢者の健康寿命延伸のためのエビデンス構築

大府市

2020年

脳MRIによる超早期認知症発症リスク特定と高齢者の脳MRIデータバンクの構築

愛知県

2020年

高齢者機能健診の参加者に対する追跡郵送調査研究

愛知県名古屋市緑区・東海市・高浜市

2020年

身体的フレイル・プレフレイルにおけるエルゴメーターを用いた在宅運動プログラムの効果検証

大府市・東浦町

2021年

地域在住高齢者における機能変化の検討

大府市・名古屋市緑区・高浜市・東浦町・豊明市・知多市

2021年

高齢者機能健診および認知症・要介護リスクに関する縦断研究

名古屋市緑区

2023年

生きがいボランティアシステムの構築による社会的孤立・孤独の持続的な予防;ランダム化比較試験

刈谷市、知多市、高浜市、知多郡東浦町、東海市、大府市、豊明市

2024年

高齢者の心身機能に関する包括的評価および追跡調査研究

刈谷市

2024年

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

老年学・社会科学研究センター

センター長 島田裕之

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)