ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7
国立長寿医療研究センター予防老年学研究部では、以下の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、国立長寿医療研究センターが実施した健診で得られた情報と、行政資料(診療報酬明細情報や介護保険情報など)から必要な情報を取り出し、匿名化したうえでまとめることによって行われるものです。
このような研究は、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる皆様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2024年9月20日
記
「既存コホートデータを用いた地域在住高齢者における健康寿命関連要因の解析」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1440-7)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
本研究は、国立長寿医療研究センターが実施した事業で得られた情報と、行政資料(医療や介護保険情報、死亡・転出情報など)を用いて、日常生活活動や認知心理的、社会的、身体的機能を多角的な方面から評価するとともに、機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患や要介護認定、死亡のリスクおよび医療費・介護費に関する推定のモデルを構築することを目的とします。
2010年以降に予防老年学研究部(旧:生活機能賦活研究部、自立支援システム開発室)が実施した研究事業の参加者で、60歳以上の方を対象としています。詳しい事業の名称、対象地域または対象者、実施時期は、文末の表1をご参照ください。
診療報酬明細情報・介護保険情報・死亡・転出情報(行政資料、人口動態調査死亡票・死亡個票)、年齢、性別、病歴を含む基本属性、アンケート調査、認知機能検査、運動機能検査、体組成計検査、身体活動量、採血検査、脳画像検査。
上記のデータを用いて、パソコンの統計プログラムによって、多変量解析および機械学習によるアルツハイマー病およびその他疾患と要介護認定、死亡、医療費・介護費の増加を予測するためのモデルを作成します。また、アンケート調査における運転に関する項目を用いた解析の一部を、トヨタ自動車株式会社と共同で実施します。
2020年11月9日 ~ 2035年3月31日
直接の利益を受けることは、想定していません。しかしながら、本研究により要介護発生ならびに認知症発症の危険因子となりうる因子が特定され、社会全体の健康意識の向上を促し、地域での介護予防および認知症予防体制の構築を図ることができれば、社会的な利益が生じると考えられます。
ご自身のデータが、本研究課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。
ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、論文・学会発表・報告書・マスメディアへの公表の形にて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、対象者が特定できる情報(氏名や住所)を削除した状態でデータを用います。研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも個人を特定できるような内容を含むことはございません。
抽出した電子データについては、原則的に永久的に保管いたします。個人の特定ができるデータについては、予防老年学研究部にて保存媒体を施錠保管いたします。また、トヨタ自動車株式会社、海外の研究機関である東亜大学校(大韓民国)を含む共同研究先への情報提供に際しては、匿名化されたデータを共有します。
本研究は既存データの解析であり、科学技術振興機構研究費(研究代表者:島田裕之)の支援を受けて実施しております。また、運転関連の項目を用いた解析の一部についてはトヨタ自動車株式会社との共同研究費を使用しますが、該当する解析を用いる場合には利益相反情報として表示し、当センター利益相反防止規則を遵守し、利益相反行為が生じないようにします。また、本研究の研究者は企業等と特別な利益相反状態にはありません。
本研究に対する問い合わせは、下部において随時受け付けます。ご希望があれば、保有する個人情報についての開示を行います。
課題名 |
対象地域または対象者 |
開始時期 |
---|---|---|
軽度認知機能障害高齢者における認知機能向上プログラムの開発と効果検証 |
大府市 |
2010年 |
先進的自立支援機器を用いた介護予防の効果検証 |
大府市 |
2011年 |
新しい生活指標の開発に関する調査研究 |
大府市 |
2011年 |
要支援・要介護者を対象とした運動器の機能向上プログラムの医療的効果に関する研究 |
大府市 |
2011年 |
認知症予防を目的とした非薬物療法の開発と効果検証 |
名古屋市緑区・大府市 |
2012年 |
認知症予防のためのコミュニティの創出と効果検証 |
名古屋市緑区 |
2013年 |
健康長寿の実現における最適な日常活動パターンの解明と脳の活性化に関する研究 |
名古屋市緑区・大府市 |
2012年 |
MCI全国有症率調査と認知症診断補助ツールの開発 |
全国 |
2013年 |
アートによる高齢者の予防医療、及びアート活用(産業、社会、教育活性化)の基盤作り |
大府市 |
2013年 |
マルチタスク・エルゴメーターの開発 |
愛知県 |
2014年 |
加齢による運動器への影響に関する研究-サルコペニアを有する高齢者の神経筋協調機能- |
名古屋市緑区 |
2014年 |
認知症予防のための高齢者機能健診システムの構築と縦断的な機能変化 |
高浜市 |
2014年 |
高齢者の運転寿命を延伸するための戦略に関する研究 |
大府市 |
2015年 |
地域在住高齢者の包括的機能健診および縦断的な心身機能変化に関する研究 |
大府市 |
2015年 |
うつ徴候および軽度の記憶低下を有する高齢者に対する非薬物介入の効果検証 |
大府市 |
2015年 |
認知症予防のためのポピュレーション・アプローチのシステム構築と効果検証 |
高浜市 |
2015年 |
適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究:地域コホート研究 |
全国 |
2016年 |
高齢者におけるMRI検査による縦断追跡研究(修正前の課題名:脳画像を用いた縦断研究) |
名古屋市緑区・大府市 |
2016年 |
高齢者の認知症予防におけるゴルフの効果検証 |
千葉県柏市 |
2016年 |
認知症予防に関する研究-縦断追跡調査- |
大府市 |
2016年 |
認知症予防のための効果検証研究-ポピュレーションアプローチおよびハイリスクアプローチの組み合わせによる認知機能低下抑制効果の検証 |
高浜市 |
2015年 |
MCI高齢者の運転特性解明に関する研究 |
大府市 |
2016年 |
運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:ランダム化比較試験 |
大府市 |
2016年 |
前臨床期AD登録のための検査指標の妥当性検証 |
大府市・東海市・高浜市 |
2017年 |
高齢者の安全運転技能と自動車事故に関する研究 |
全国 |
2017年 |
セルフモニタリングによる要介護状態の予防方法の開発と効果検証 |
東海市 |
2017年 |
地域在住高齢者の包括的機能健診および認知症発症・新規要介護発生に関する研究 |
東海市・豊明市 |
2017年 |
Motoric Cognitive Risk syndromeの生物学的基盤:多施設研究 |
大府市・高浜市・東海市・豊明市 |
2017年 |
高齢運転者の自動車事故リスクの早期発見に関する研究 |
損保ジャパン自動車保険に加入している者 |
2017年 |
スマートフォンアプリケーション使用による身体および認知的活動促進の効果に関する研究 |
名古屋市緑区・高浜市 |
2018年 |
運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:1年後追跡調査 |
大府市 |
2018年 |
認知症発症と新規要介護発生の危険因子に関する研究 |
大府市・東浦町 |
2018年 |
運動・認知の複合介入エルゴメーターによるMCI改善効果検証:追跡MRI検査 |
大府市 |
2019年 |
認知機能低下を有した高齢者の運動特性解明に関する研究 |
愛知県 |
2018年 |
軽度認知障害の予測因子の検討:AIによるビッグデータ解析 |
大府市 |
2019年 |
認知症予防を目的としたウォーキングプログラムの効果検証 |
大府市 |
2019年 |
認知症ならびに要介護の危険因子に関する郵送調査研究 |
愛知県 |
2019年 |
高齢者機能健診および認知症・要介護リスクに関する縦断研究 |
知多市 |
2019年 |
高齢者の身体・知的・社会活動参加による脳萎縮と認知症発症に関する縦断疫学研究 |
高浜市 |
2019年 |
自己管理活動促進プログラムの認知症発症抑制に対する効果検証:ランダム化比較試験 |
名古屋市緑区・高浜市・知多市 |
2020年 |
認知機能評価ツールのデータ集積 |
国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来受診者 |
2020年 |
高齢者の健康寿命延伸のためのエビデンス構築 |
大府市 |
2020年 |
脳MRIによる超早期認知症発症リスク特定と高齢者の脳MRIデータバンクの構築 |
愛知県 |
2020年 |
高齢者機能健診の参加者に対する追跡郵送調査研究 |
愛知県名古屋市緑区・東海市・高浜市 |
2020年 |
身体的フレイル・プレフレイルにおけるエルゴメーターを用いた在宅運動プログラムの効果検証 |
大府市・東浦町 |
2021年 |
地域在住高齢者における機能変化の検討 |
大府市・名古屋市緑区・高浜市・東浦町・豊明市・知多市 |
2021年 |
高齢者機能健診および認知症・要介護リスクに関する縦断研究 |
名古屋市緑区 |
2023年 |
生きがいボランティアシステムの構築による社会的孤立・孤独の持続的な予防;ランダム化比較試験 |
刈谷市、知多市、高浜市、知多郡東浦町、東海市、大府市、豊明市 |
2024年 |
高齢者の心身機能に関する包括的評価および追跡調査研究 |
刈谷市 |
2024年 |
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
老年学・社会科学研究センター
センター長 島田裕之
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)