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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1408-5

倫理・利益相反委員会受付番号No.1408-5

「もの忘れ外来通院中の高齢者の血中ホモシステイン濃度とサルコペニアの関連(倫理・利益相反委員会受付番号No.1408-5)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 

 国立長寿医療研究センター もの忘れセンターでは、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、国立長寿医療研究センター バイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
 国立長寿医療研究センターバイオバンクでは、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省共管の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

 

 2021年9月17日

1.研究課題名

「もの忘れ外来通院中の高齢者の血中ホモシステイン濃度とサルコペニアの関連」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1408-5)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター もの忘れセンター センター長 櫻井 孝

3.研究分担者名

名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 准教授 梅垣 宏行
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 大学院生 山田 洋介
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 助教 渡邊 一久
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 教授 葛谷 雅文
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 大学院生 長永 真明
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 医師 藤沢 知里
名古屋大学医学部附属病院 先端医療開発部 病院助教 木下文恵
名古屋大学医学部附属病院 地域連携患者相談センター 病院講師 小宮 仁
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 研究員 杉本 大貴
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 医師 岸野 義信

4.本研究の意義、目的

近年、血中のホモシステインという物質とサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少に加え、身体機能が低下した状態)との関連が明らかになってきています。ホモシステインは、認知症の発症とも関連していると言われています。
同様に、血中のクレアチニンとシスタチンCという物質の比率もサルコペニアや身体機能等と関連するといわれています。
そこで、もの忘れセンターを受診された方の血中のホモシステイン濃度・クレアチニン/シスタチンC比とサルコペニアや身体機能などとの関連を調査し、関連があるかどうか調べます。

5.本研究に使用する情報

診療情報(主に病名、年齢、性別、発症年齢情報、血液・尿検査の結果、認知機能、ApoEフェノタイプ、身体機能、栄養状態、食欲)や体組成、歩行速度、握力、内服薬

6.本研究の方法

国立長寿医療研究センター もの忘れセンターを受診された方の診療情報の血中ホモシステイン濃度やクレアチニン/シスタチンC比とサルコペニア、あるいはサルコペニアの構成要素との関連を調査します。

7.研究期間

2020年7月6日~2023年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

国立長寿医療研究センター もの忘れセンターに、2010年9月1日から2020年3月31日の間に受診された65歳以上の方。
もの忘れセンターを受診された方の血中ホモシステイン濃度やクレアチニン/シスタチンC比とサルコペニアの関連を明らかにするため。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

国立長寿医療研究センター バイオバンクに収集されている既存の情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。
また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の情報が、当該課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下記に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、学会や論文等で研究結果がすでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、国内外の学術論文、学術集会において成果を報告するとともに、国立長寿医療研究センターおよびもの忘れセンターのウェブサイトにて公開する予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護並びに本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

この研究では、国立長寿医療研究センター バイオバンクより上記5.の診療情報の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された情報がどなたのものであるかがわかる対応表は、バイオバンクのみが保有しており研究者に提示されることはありません。また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

もの忘れセンターより名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学に5. に記載されている診療情報を提供します。
「情報の提供に関する記録」については、研究計画書をもって代用します。研究計画書の保管期間については、情報提供元 (国立長寿医療研究センター)、提供先 (名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学)とも、論文等の発表後または研究中止後10年間適切に保存されます。上記の保存期間後、速やかに裁断し廃棄します。
また、国立長寿医療研究センター バイオバンクより分譲された情報については、論文等の発表後または研究中止後10年間、もの忘れセンターおよび名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学において、インターネットにつながないスタンドアローンのパソコンに暗号化し保管いたします。保管期間後は速やかに情報を消去いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

研究資金は、以下の研究資金によりまかなわれています。本研究の計画・実施・報告・発生するデータおよび結果の解析や解釈に影響をおよぼすような利益の衝突は存在しません。
この研究に関する利益相反に関しては、当センターの利益相反対処方針に従い、利益相反行為防止規則を遵守し、適正に本研究を実施します。なお、国立長寿医療研究センターでは研究費は使用いたしません。

  • 名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 運営交付金
  • 代表:葛谷 雅文

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

17.遺伝情報の開示および遺伝カウンセリング

本研究では、アルツハイマー病に関連する可能性があるApoEフェノタイプという遺伝子の情報を利用しますが、その結果は、対象者本人、ご家族、主治医には開示しません。その理由は、認知症に関連する遺伝子異常が判明しても、今の医学では遺伝子異常を治療できる可能性が低く、遺伝子の情報によって治療方針が変わらないからです。また、遺伝カウンセリングは実施しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
もの忘れセンター センター長 櫻井 孝

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)