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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1400-4

倫理・利益相反委員会受付番号No.1400-4

「認知症患者におけるフレイルとサルコペニアの経時変化(倫理・利益相反委員会受付番号No.1400-4)」:人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 

 

 国立長寿医療研究センター(もの忘れセンター)では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、国立長寿医療研究センター バイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
 国立長寿医療研究センター バイオバンクでは、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省共管の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年1月31日

1.研究課題名

「認知症患者におけるフレイルとサルコペニアの経時変化」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1400-4)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

櫻井 孝 (国立長寿医療研究センター もの忘れセンター センター長)

3.研究分担者名(部署名)

新飯田 俊平 (国立長寿医療研究センター 研究所長)
黒田 佑次郎 (国立長寿医療研究センター 予防科学研究部 主任研究員)
杉本 大貴 (国立長寿医療研究センター 予防科学研究部 研究員)
安野 史彦 (国立長寿医療研究センター 精神科部 部長)
岸野 義信 (国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 医師)
安藤 貴史 (国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 外来研究員)
松本 奈々恵 (国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 特任研究員)
内田 一彰 (国立長寿医療研究センター もの忘れセンター 特任研究員)
小野 玲 (神戸大学大学院 保健学研究科 准教授)
村田 峻輔 (神戸大学大学院 保健学研究科 学術研究員)

4.本研究の意義、目的

認知症を有する方のその後の変化がどの程度なのかを知ることは、その後の予想や異常な変化をとらえるうえで必要だと考えられます。
認知症を有する方におけるその後の認知機能などの変化を調査いたします。
特に、近年着目されているサルコペニア (加齢に伴う筋肉量の減少に加え、身体機能が低下した状態) に着目して、関連因子や変化を調査いたします。

5.本研究に使用する情報

診療情報(主に病名、年齢、性別、発症年齢情報、血液・尿検査の結果、ApoEフェノタイプ、認知機能、身体機能、栄養状態、食欲)や体組成などの情報や血液試料。

6.本研究の方法

国立長寿医療研究センター もの忘れセンターに通院中の方の診療情報から認知機能やサルコペニアの変化、サルコペニアと認知機能との関連を調査します。
また、バイオバンクより分譲された血液試料は、株式会社H.U.フロンティアに送付し、サルコペニアに関連する炎症性バイオマーカーの測定を行います。

7.研究期間

2020年6月25日から2024年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

もの忘れセンターに通院中の方の、サルコペニア・フレイルの関連因子および経時変化を明らかにするため、2010年9月から2022年3月の間に、国立長寿医療研究センターもの忘れセンターを受診し、バイオバンク登録に同意された方のうち、初診時にアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭葉変性症、軽度認知障害または脳機能健常と診断された方を研究対象者といたします。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

国立長寿医療研究センター バイオバンクに収集されている既存の情報およびバイオバンクより分譲された血液試料を利用しますが、プライバシーの保護については十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。
また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の情報が、本課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下記に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。
ただし、ご連絡をいただいた時点で、学会や論文等ですでに研究結果が公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、国内外の学術論文、学術集会において成果を報告するとともに、国立長寿医療研究センターおよびもの忘れセンターのウェブサイトにて公開する予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護並びに本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下記に記載されているお問い合わせ先に、ご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

この研究では、国立長寿医療研究センター バイオバンクより上記5.の情報・試料の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された情報がどなたのものであるかがわかる対応表は、バイオバンクのみが保有しており、研究者に提示されることはありません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

もの忘れセンターより神戸大学に、上記5.に記載されている情報を提供します。
「情報の提供に関する記録」については、研究計画書をもって代用します。研究計画書の保管期間については、情報提供元 (国立長寿医療研究センター)、提供先 (神戸大学保健学研究科)共、論文等の発表後または研究中止後10年間適切に保存され、保存期間後は、速やかに裁断し廃棄します。
また、国立長寿医療研究センター バイオバンクより分譲された情報および血液試料より得られた情報については、論文等の発表後または研究中止後10年間、もの忘れセンターおよび神戸大学保健学研究科において、インターネットにつながないスタンドアローンのパソコンに暗号化し保管いたします。保管期間後は、速やかに情報を消去いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

研究資金は、長寿医療研究開発費 および日本医療研究開発機構 医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業(戦略的国際共同研究プログラム SICORP)の研究資金によりまかなわれています。本研究の計画・実施・報告・発生するデータおよび結果の解析と解釈に影響を及ぼすような利益の衝突は存在しません。
この研究に関する利益相反に関しては、当センターの利益相反対処方針に従い、利益相反行為防止規則を遵守し、適正に本研究を実施します。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

17.遺伝情報の開示および遺伝カウンセリング

本研究では、アルツハイマー病に関連する可能性があるApoEフェノタイプという遺伝子の情報を利用しますが、その結果は、対象者本人、ご家族、主治医には開示しません。その理由は、認知症に関連する遺伝子異常が判明しても、今の医学では遺伝子異常を治療できる可能性が低く、遺伝子の情報によって治療方針が変わらないからです。また、遺伝カウンセリングは実施しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
もの忘れセンター センター長 櫻井 孝

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)