ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1394-2
「NILS-LSA対象者におけるエストロゲン受容体遺伝子多型に基づく大豆製品および大豆含有成分摂取と記憶関連脳容積・認知機能との関連に関する研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1394-2)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ
国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした研究に使用することについて、同意を得ております。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2023年12月6日
記
「NILS-LSA対象者におけるエストロゲン受容体遺伝子多型に基づく大豆製品および大豆含有成分摂取と記憶関連脳容積・認知機能との関連に関する研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1394-2)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)と似た構造を持つことから、エストロゲンに似た作用を示すことが知られていますが、脳形態や認知機能への影響については明らかになっていません。本研究では、大豆イソフラボンが作用するとされるエストロゲン受容体の遺伝子多型に基づき、個人の体質を考慮した脳形態および認知機能に与える大豆製品摂取の影響を明らかにすることを目的としています。
本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。
上記の情報については、2020年5月27日から利用します。
倫理・利益相反委員会の一部変更申請承認後(2023年12月見込み)から、上記の情報を以下に提供開始予定です。
愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの、無作為抽出者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第1次から第7次調査、追跡調査(第9次調査)に参加した男女約2,300名のうち、食事や脳形態、認知機能等解析に必要なデータが揃った約2,000名の大豆製品・大豆含有成分摂取と脳形態および認知機能、知能や記憶関連脳容積との関連を解析し、その後エストロゲン受容体遺伝子多型によってそれらの関連性が異なるかを明らかにします。
2020年5月27日 ~ 2026年3月31日
NILS-LSA第1次から第7次調査、追跡調査(第9次調査)に参加した男女約2,300名のうち、食事や脳形態、認知機能等解析に必要なデータが揃った約2,000名を対象者とします。
NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は匿名化データを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。
対象者の方ご自身の検査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
本掲示により、研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿等、また研究成果の内容によってはホームページ掲載を通して発表します。
他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
NILS-LSAの情報と試料は、匿名化した状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、匿名化データを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は、集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。
本研究で試料は用いません。解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、徳島大学の研究責任者に、本研究で使用する匿名化された情報を提供します。本研究で利用する全てのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内および外部からのアクセスが不可能な、徳島大学大学院医歯薬学研究部・実践栄養学分野内の施錠管理されたコンピュータルーム(506室)のコンピュータで、保管します。また、本研究で利用する匿名化されたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内および外部からのアクセスが不可能な、徳島大学大学院医歯薬学研究部・実践栄養学分野内の施錠管理されたコンピュータルーム(506室)のコンピュータで、保管します。尚、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いた全ての情報は、個人が特定されない状態で完全に消去します。
NILS-LSAの全ての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センター所属の研究者による共同研究であり、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費、日本学術振興会の科学研究費補助金を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係は無く、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。
本研究に関するご不明点などございましたら、以下に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
長期縦断疫学調査センター
老化疫学研究部長 大塚礼
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)