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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1350-3

倫理・利益相反委員会受付番号No.1350-3

「NILS-LSA対象者における中高年期のワーク・ライフ・バランスと就業中および退職後の心身の健康に関する研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1350-3)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター老化疫学研究部では、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした、生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした研究に使用することについて、同意を得ております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2024年11月1日

1.研究課題名

「NILS-LSA対象者における中高年期のワーク・ライフ・バランスと就業中および退職後の心身の健康に関する研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1350-3)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2-1.研究代表者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 副部長 西田裕紀子

2-2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 副部長 西田裕紀子
  • 名古屋市立大学 人間文化研究科 臨床心理コース 准教授 富田真紀子

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部

  • 部長 大塚礼
  • 研究員 丹下智香子

4.本研究の意義、目的

近年、中高年者のワーク・ライフ・バランスの実現が重要な課題となっています。しかしながら、中高年者を対象とした仕事が心身の健康におよぼす影響の検証は十分でなく、中高年者の生活(ライフ)における仕事の位置づけ、およびそれらがどのようなバランスであると退職後の心身に影響するのかは、明らかになっていません。
本研究では、地域在住の一般中高年者の方を対象として、ワーク・ライフ・バランスと心身の健康を明らかにすることを目的とします。

5.本研究に使用する情報

  • ワーク・ファミリー・バランス尺度(NILS-LSA第7次から第9次調査)
  • 心身の健康をとらえる指標(NILS-LSA第7次から第9次調査):抑うつ、生活満足度、自尊感情、自覚的健康度、psychological well-being、認知機能(MMSE、WAIS-R)、身体的健康(更年期障害、血圧、血糖、インスリン、脂質、性ホルモン、内臓脂肪量、動脈硬化の測定値を含む)、全身健康状態(フレイル(虚弱)、要介護)
  • その他の変数:個人背景要因(年齢、性、教育歴、年収、家族属性、既往歴)、就業に関する変数(就業形態、職種、就労時間、退職・再就職)、社会参加活動(地域社会・学習活動、趣味・余暇活動、生きがい、閉じこもり(外出頻度)

本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。また、上記の情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用・提供予定です。

情報の提供を行う機関の名称およびその研究責任者氏名

  • 国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 副部長 西田裕紀子

6.本研究の方法

愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第7次から第9次調査に参加した働く中高年者(40歳から90歳代)を対象とし、ワーク・ライフ・バランスの実態に関して明らかにします。その後、NILS-LSA第7次から第9次調査の心身の健康との関連を解析して、どのような就労生活であると中高年者の心身の健康の維持・増進に寄与するのかを明らかにします。

7.研究期間

2020年3月27日 ~ 2027年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

NILS-LSA第7次から第9次調査(2010年~2022年)に研究参加同意された中高年者の男女のうち、就労者または就労経験者である約1,550名を対象とします。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合はあります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の検査結果が、本課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿等を通して発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

NILS-LSAの情報と試料は、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や、転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、名古屋市立大学の研究責任者に、本研究で使用する氏名など個人を特定できる情報を除いた情報を提供します。本研究で利用するすべてのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および外部からのアクセスが不可能な、名古屋市立大学内のパスワード管理されたハードディスク内で保管します。また、本研究で利用する氏名など個人を特定できる情報を除いたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および外部からのアクセスが不可能な、名古屋市立大学内のパスワード管理されたハードディスク内で保管します。
尚、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いたすべての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

NILS-LSAのすべての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センター所属の研究者による研究であり、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費および日本学術振興会の科学研究費助成事業による学術研究助成基金助成金を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係は無く、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部

長期縦断疫学調査センター

老化疫学研究部 部長 大塚礼

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)