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倫理・利益相反委員会受付番号No.1259

「 超高感度デジタルELISAを用いた認知症バイオマーカーの開発研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1259)」人を対象とする医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部では、以下の人を対象とする医学系研究を実施しております。
 この研究は、長寿医療研究センターバイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
 長寿医療研究センターバイオバンクではお預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、バイオバンクと同一機関内にて研究利用を行うため、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 この研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「18.この研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2019年10月10日

  1. 研究課題名
    「超高感度デジタルELISAを用いた認知症バイオマーカーの開発研究」
    (倫理・利益相反委員会受付番号No.1259)
    この研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
  2. 研究機関の名称及び研究責任者の氏名
    研究責任者
     工藤 喬(大阪大学大学院医学系研究科精神健康医学及び大阪大学キャンパスライフ健康支援センター 教授)
    分担研究責任者
     里 直行(国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部 部長)
    国立長寿医療研究センター以外の分担研究責任者
     徳田 隆彦(京都府立医科大学)
     永井 義隆(大阪大学)
     池田 学(大阪大学)
     岩田 淳(東京大学)
     三村 將(慶應義塾大学)
     加部 泰明(慶應義塾大学)
     新井 平伊(順天堂大学)
     水澤 英洋(国立精神・神経医療研究センター)
  3. 研究分担者名(部署名)
    国立長寿医療研究センターにおける分担研究者
     福森 亮雄(分子基盤研究部 室長)
     篠原 充(分子基盤研究部 室長)
     櫻井 孝(もの忘れセンター センター長)
     中村 昭範(脳機能画像診断開発部 室長)
     加藤 隆司(放射線診療部 部長)
     安野 史彦(精神科部 医長)
  4. 当該研究の意義、目的
    高度に高齢化社会の進む日本において認知症は460万人とされ、その予備軍を含めると800万人とされています。認知症のうち、約半分から3分の2はアルツハイマー病です。アルツハイマー病の治療薬としてコリン・エステラーゼ阻害薬などがすでに臨床において使用されているものの根本的な治療薬ではなく、その開発が待たれています。その為にアルツハイマー病の診断の確立は最重要課題の一つです。アルツハイマー病の診断には脳脊髄液βアミロイド(アルツハイマー病の老人斑*の主要な成分)やタウ(同じくアルツハイマー病の神経原線維変化の主要成分)、あるいはβアミロイドやタウのPETが開発されつつありますが、それぞれ侵襲性や利便性の点において問題が残ります。一方、血液バイオマーカーはその点を克服する可能性を有します。本研究ではアルツハイマー病患者と健常人の血中におけるエクソソームを含むバイオマーカー§を解析することにより、アルツハイマー病の診断の補助、発症の予測ができないかを検証します。エクソソームとは、細胞から放出される粒子です。その中に様々な分子が詰まっています。脳における神経細胞からこの粒子が血中に出て来て、脳の状態を血液サンプルで把握できる可能性が報告されています。
     *老人斑:アルツハイマー病脳で見られる神経細胞の外にたまる脳の「しみ」のようなもの。βアミロイドが主成分。
     神経原線維変化:アルツハイマー病脳で見られる神経細胞の中にたまる「糸くず」のようなもの。リン酸化タウが主成分。
     PET:陽電子放射断層撮影。特殊な検査薬である細胞やある分子だけに目印をつけ、専用の装置で体を撮影することで、それらを見つける方法。
     §バイオマーカー:ある病気の有無、あるいは病気の進展を体液におけるある物質の測定によって予測可能にする指標のこと。
  5. 研究に使用する試料・情報
    臨床情報(臨床経過、神経心理テストの結果、血液検査データ)・遺伝子情報・血液サンプル・画像情報(MRI、CT、アミロイドPETを含む)
  6. 当該研究の方法
    脳に由来するエクソソームが血中で検出できることが報告されています。脳由来エクソソームを多施設で同じように解析できる方法・手順を決めます。国立長寿医療研究センターに来られた患者さんの血液エクソソーム内分子を超高感度ELISA(Enzyme-Linked Immuno Sorbent Assayの略でイライザまたはエライザと呼び、試料中の目的の抗原あるいは抗体を、酵素反応を利用して検出定量する方法)を用いて測定を行います。それによって、認知症の種類や重症度などがわかるかの検討を行います。例えば、アルツハイマー病の特徴である老人斑にたまっているβアミロイドなどを測ります。
  7. 研究期間
    2019年10月10日~2022年3月31日(研究期間も延長する可能性があります)
  8. 対象となる方・研究対象者として選定された理由
    登録時に40歳以上でバイオバンクに登録された方で、臨床情報(臨床経過、神経心理テストの結果、血液検査データ)及び画像情報(MRI、CT、アミロイドPETを含む)を参照し、健常あるいはアルツハイマー病と判断された方。
  9. 研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
    国立長寿医療研究センターバイオバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
  10. 研究実施について同意しないこと及び同意を撤回することの自由について
    ご自身の試料・情報が、当該課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、18.に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等で既に公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。
  11. 研究に関する情報公開の方法
    本掲示により研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開についてはホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。
  12. 研究計画書等の閲覧について
    他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書及び研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、18.に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
  13. 個人情報等の取扱い
    この研究では、国立長寿医療研究センターバイオバンクより上記5.の試料・情報の分譲を受けて使用いたしますが、個人情報は匿名化されたうえで研究者により厳重に保護されます。研究者に提供された試料・情報がどなたのものであるかが分かる対応表はバイオバンク及び分子基盤研究部内に保有しています。なお研究者がデータの検証の為に本研究に関連するカルテ等の一部を直接閲覧することがあります。
    また、研究の目的以外に本研究で得られたデータを使用しません。研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
  14. 外部への試料・情報の提供
    この研究では、共同研究機関との間で血液試料と検査データ情報の提供を行ったり受けたりする可能性があります。個人情報は含まれません。
    提供を行ったり受けたりする施設名と研究責任者の氏名
     大阪大学 教授 工藤喬
     大阪大学 教授 池田学
     大阪大学 教授 永井義隆
     京都府立医科大学 教授 徳田隆彦
     東京大学 講師 岩田淳
     慶應義塾大学 教授 三村將
     慶應義塾大学 専任講師 加部泰明
     順天堂大学 教授 新井平伊
     国立精神・神経医療研究センター 理事長 水澤英洋
    既存試料・情報の提供元のみとなる機関
     サンパウ病院(スペイン)Daniel Alcolea Rodriguez(既存資料及び匿名化された臨床所見等を入手)
  15. 試料・情報の保管及び廃棄の方法
    研究対象者のインフォームドコンセントを得る際の説明文書と同意書、調査項目となった診療情報、臨床所見および検査所見、国立長寿医療研究センターバイオバンクより分譲された試料・情報については、学会や論文等での発表から10年の間、当センター・分子基盤研究部にて施錠保管いたします。保管期間満了後は保存媒体ごと専門家とも相談しながら安全な形でデータを廃棄します。試料は、混合や盗難、紛失等が起こらないように本研究の関係者のみがアクセスできる国立長寿医療研究センター・分子基盤研究部(入り口が施錠されており、入室にはキーカードが必要)の冷蔵庫、冷凍庫にて保管し、使われなかった試料は焼却処分にて廃棄します。
  16. 研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況
    本研究は日本医療研究開発機構の研究費によって行われます。研究機関および研究者などの研究に係る利益相反はありません。
  17. 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応
    研究責任者の里直行が行います。下記までご連絡下さい。
  18. この研究に関するお問い合わせ先
    国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部 部長 里 直行
    〒474-8511愛知県大府市森岡町七丁目430番地
    電話:0562-46-2311(内線6331) FAX: 0562-44-6597

    大阪大学医学部附属病院神経科・精神科 金山 大祐
    〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番15号
    電話:06-6879-5500(大阪大学医学部附属病院神経科精神科・外来)