本文へ移動

 

文字サイズ

ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1212

倫理・利益相反委員会受付番号No.1212

「剖検脳を用いた認知症における細胞老化を含む老化関連因子の関与の解明(倫理・利益相反委員会受付番号No.1212)」人を対象とする医学系研究実施についてのお知らせ

 
 国立長寿医療研究センター分子基盤研究部では、以下の人を対象とする医学系研究を実施しております。この研究は、東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクにおきまして、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいておりますが、このような研究は、厚生労働省・文部科学省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって、研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 この研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「17.お問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
 
2019年3月15日
  1. 研究課題名 
    剖検脳を用いた認知症における細胞老化を含む老化関連因子の関与の解明(倫理・利益相反委員会受付番号No.1212)
    この研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
  2. 研究機関の名称及び研究責任者の氏名(部署名)
    (他の研究機関と共同して研究を実施する場合には、共同研究機関の名称及び共同研究機関の研究責任者の氏名を含む。)
    国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部 里 直行(部長)
    東京都健康長寿医療センター 神経内科・高齢者ブレインバンク 村山 繁雄(部長)
  3. 研究分担者名(部署名)
    国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部 篠原 充(室長)
    国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部 田代 善崇(流動研究員)
  4. 当該研究の意義、目的
    高齢化社会を迎える近未来社会において、認知症は解決の待たれる疾患です。アルツハイマー病は、認知症の原因として最も多い病気であり、予防・治療法の開発が求められています。そのためには、アルツハイマー病における病態を、正確に把握する必要があります。細胞老化は、様々な老化現象に重要な役割を果たしていることが明らかになっています。しかし、アルツハイマー病の発症における細胞老化の役割は、いまだ十分に明らかではありません。本研究では、アルツハイマー病を含む高齢者の連続剖検脳における細胞老化の存在を明らかにし、その神経変性における役割を明らかにすることを目的とします。
  5. 研究に使用する情報
    剖検脳標本・臨床情報・遺伝子情報
  6. 当該研究の方法
    東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクの高齢者の連続剖検における凍結剖検脳に対し、細胞老化特異的な染色や老化関連蛋白の免疫染色を用いて老化細胞の検出を行います。また、細胞老化マーカーとβアミロイド、およびタウと神経変性の関係を調べます。これらの解析において、APOE遺伝子型に分けての解析も併せて行います。
  7. 研究期間
    2019年3月15日 ~ 2021年10月31日
  8. 対象となる方・研究対象者として選定された理由
    1995年1月~現在まで東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクに登録された方
  9. 研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
    東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
  10. 研究実施について同意しないこと及び同意を撤回することの自由について
    対象の方の試料・情報が、当該課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報から、対象の方に係る試料・情報を削除いたしますので、「17.お問い合わせ先」に記載されている問合せ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等で既に公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
  11. 研究に関する情報公開の方法
    本掲示により、研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿などにて行う予定です。また、今後、公開データベースへの登録を予定しています。
  12. 研究計画書等の閲覧について
    他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書及び研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、「17.お問い合わせ先」に記載されている問合せ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
  13. 個人情報等の取扱い(匿名化する場合にはその方法を含む。)
    この研究では、東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクの試料・情報の分譲を受けて使用いたしますが、これらの情報は匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された試料・情報がどなたのものであるかが分かる対応表は、東京都健康長寿医療センターのみが保有しており、研究者に提示されることはありません。
    また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも、患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
  14.  試料・情報の保管及び廃棄の方法
    東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクより分譲された試料・情報については、論文等での発表から10年の間、当センター分子基盤研究部にて施錠保管いたします。保管期間満了後は、保存媒体ごと専門家とも相談しながら安全な形でデータを廃棄します。試料は、混合や盗難、紛失等が起こらないように本研究の関係者のみがアクセスできる、国立長寿医療研究センター分子基盤研究部の冷蔵庫、冷凍庫にて保管し、使われなかった試料は東京都健康長寿医療センター・高齢者ブレインバンクに研究終了後に返還します。
  15. 研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況
    本研究は、長寿医療研究開発費によって行われます。研究機関および研究者などの研究に係る利益相反はありません。
  16. 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応
    研究責任者の里 直行が行います。下記までご連絡下さい。
  17. この研究に関するお問い合わせ先
    国立長寿医療研究センター分子基盤研究部
    部長 里 直行
    電話:0562-46-2311(内線6331)
    FAX: 0562-44-6597