看護部
地域包括ケア病棟は、急性期の治療を経過し、病状が安定した患者様に対して住み慣れた地域での療養(在宅や一部の介護施設への復帰)を支援する病棟です。患者様・ご家族が希望する退院後の生活を叶えることができるよう、院内の多職種や地域の関係者と連携し、リハビリや療養に関する相談・指導、介護保険サービスの調整、施設入所に向けた準備等、患者様一人ひとりに合わせた支援を行っています。
疾患別リハビリの他、退院後の生活を見据えて食事や排泄などの場面を使い、日常生活の中でのリハビリを積極的に行っています。また、日々のリハビリ以外にも、コミュニケーションや脳の活性化を促し、患者様が楽しみを持ち、意欲につなげていくことを目的として、セラピストと看護師が協同して、集団リハビリや集団レクリエーションを実施しています。毎週月曜日の集団レクリエーションは看護師が企画しており、7月は七夕会を行いました。天の川の貼り絵とボーリングを行い、皆様とても活発に参加されていました。短冊に書いた願い事について楽しそうに話してくださったり、完成した貼り絵を嬉しそうに部屋に飾っている患者様の姿も見られ、皆で季節を楽しみました。
患者様の離床に繋げる1つとして、食堂の大きな窓から小さな花壇が見えるようになっています。春には花が植えられていましたが、現在はナスやトマト、ゴーヤが植えられています。スタッフからゴーヤでグリーンカーテンができたらいいね。という意見からゴーヤが選ばれました。小さかったゴーヤも少しずつ蔓を延ばし、小さな花をつけるまでになりました。患者様も畑をされている患者様も多いので、野菜の話を嬉しそうにされています。患者様だけでなくスタッフも野菜達の成長を楽しみにしています。
色彩豊かな患者様の塗り絵作品
地域包括ケア病棟では、これからも、医師、看護師、セラピスト、退院支援担当者等、多職種で協働し、高齢者の患者様の不安を解消し、住み慣れた地域で安心してその人らしく、より豊かな人生を送っていただけるよう「治し支える医療の提供」を目指していきたいと思います。