看護部
2025年5月13日(火曜日)に、JAあぐりタウンげんきの郷にて「看護の日イベント」を開催しました。
「看護の日」とは、5月12日のフローレンス・ナイチンゲールの誕生日に由来しており、国民の看護および看護職に対する理解を深めるとともに、その社会的評価を高めていくための記念日として日本では1990年に制定されました。そして、「看護の日」を含む1週間を「看護週間」として様々なイベントが行われます。当院でも、「看護週間」に合わせ、地域の方に健康に対する関心を高めていただくために「看護の日イベント」を開催しました。当日はさわやかな五月晴れの中、延べ人数で約360名の方々にご参加いただきました。
「健康チェック」のコーナーでは、血圧、酸素飽和度測定の他、活力のバロメーターと言われる握力の測定や、体重、筋肉量、脂肪量、水分量、基礎代謝といった体組成測定を行いました。また、「骨密度測定コーナー」では超音波法による骨密度測定を行い、145名という多くの方にお越しいただきました。ふだん測定する機会が少ない項目を測定することで、参加された方々は、数値に興味を持たれ、測定結果に一喜一憂されていました。今回の測定を通して、皆さんに握力や筋力が健康長寿に関連しているということを知っていただき、ご自身の体の状態に関心を持ち、生活を見直されるきっかけとしていただけたようで、とても嬉しく思いました。
健康チェックコーナー
骨密度測定コーナー
「健康相談」コーナーには、30名の方が相談に来られました。認知症、フットケア、食事中のむせ、歩行時のふらつきなどについて相談があり、それぞれの分野を専門とする看護師からアドバイスをさせていただきました。相談後には「どこに相談していいのかわからなかったけど,話しを聞いてもらえてよかったです」といった言葉を頂きました。「高齢者体験コーナー」では、特殊なゴーグルやヘッドホン、手足の重りなどの疑似体験装具を体につけて加齢による視力、聴力、筋力の身体的な変化を体験していただきました。参加された50歳代の方からは、「80歳代の母の見え方、聞こえ方がわかりました」という感想が聞かれました。体験が高齢者の理解に繋がり、実際の介護やコミュニケーションの場面でお役に立つとうれしいです。
健康相談コーナー
ポスター掲示コーナー
ハンドマッサージには、血行促進や疲労回復、睡眠の質向上といった効果があるといわれています。マッサージに使用するオイルにはアロマを加え、忙しい毎日をお過ごしの皆様に心地よい香りを感じながらリラックスしていただけるようにしました。マッサージ中はいろいろな話題で会話も弾み、参加された皆さんの笑顔からは癒しのひと時を過ごしていただけたように感じました。そして、私たち自身も来場していただいた皆さんの笑顔に癒され、元気を頂きました。
ハンドマッサージコーナー
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました
今回のイベントは、当院の看護師の他、タイから当院に研修を受けに来ている医師や老人看護専門看護師の実習生の方々にも参加していただき、盛況のうちに終了することができました。多くの皆様とふれあい、健康について語ることができ、私たち看護師もとても充実した時間を過ごすことができました。来場者の方からは「次はいつ開催するの?」と次回を楽しみにしてくださる声もいただきました。また皆様とお会いできる日を楽しみにしています。