• TOP
• 病院について
• 受診のご案内
• 診療科のご案内
• 専門外来のご紹介
• 医療関係者の方へ
• 採用

「長寿健康フェア」を開催しました

はじめに

2024年11月14日(木曜日)に大府市役所にて「長寿健康フェア」を開催しました。

当院では、コロナ禍以前は、看護の日（5月12日）に合わせて「看護の日」として、住民の方を対象に健康チェックなどを行い、健やかな生活を送るために健康に対する関心を高めていただく活動を行っておりました。5年振りに地域に出向いて「長寿健康フェア」を開催し、約100名の方にご参加いただきました。

健康チェック

「健康チェック」のブースでは、血圧測定、酸素飽和度、体組成測定を行いました。体組成測定は、体重、筋肉量、脂肪量、水分量、基礎代謝量が測定できます。立ったまま数秒で簡便に測定できるので、「こんなにすぐにわかるの？」と驚かれる方が多かったです。年齢によらず、ふだんから運動習慣のある方は筋肉量が年齢平均より多く、運動習慣のない方はその逆であり、ふだんの生活習慣が反映される結果となります。結果が芳しくなかった方には、結果からその方に合った方法での生活習慣の見直しができるように、一緒に考えアドバイスをしました。興味を持って来てくださった方は、年齢よりもお若く見え、運動を心掛けている方が多く、大府市はお元気な方が多いと感じました。

健康相談

健康相談コーナーには24名の方が相談に来られました。お薬の副作用や症状に合わせた服用方法・飲み込み・認知症予防（もの忘れ）・運動・フレイル・在宅介護（要介護者の移乗動作）に関する相談がありました。相談に来られた方たちは、自分自身のお体に関する不安だけでなく、自分が健康に過ごすために意識されている点や努力されている点を嬉しそうに話してくださいました。また「こんなことでもよいの？」とためらいながら相談された方も「話して良かった」とスッキリしたお顔でお帰りになりました。皆さんの健康に対する意識の高さを感じました。

ハンドマッサージ

ハンドマッサージは血行を促進し、冷え性やストレスを改善、リラクゼーションや筋肉の拘り解消などの効果があります。今回は地域の皆さまに少しでも「癒し」を提供できたらと思い企画をしました。肌に優しいホホバオイルとリラックス効果のあるアロマオイルを使用し両腕、手のひらをマッサージしました。前日までプロの方のマッサージ動画をみて皆一生懸命に練習をしました。参加していただいた方皆さんに「はじめて手のマッサージをしてもらった。気持ちよかった。ありがとう」「色々な話ができて楽しかった」「子育てで疲れていたので癒されました」などの声を頂きました。その声を聴いて私たちも頑張って練習して良かった、明日からも頑張るぞーという達成感や元気を頂きました。

骨密度測定

骨密度測定のブースでは、超音波法による骨密度測定を実施しました。簡易検査にはなりますが測定結果の説明や、管理栄養士から骨粗鬆症予防となる食事について説明しました。骨密度測定は毎回参加者が多く、関心を持っている方が多いと感じています。参加者からは「骨密度を一度測ってみたかったからよい機会になった」「年齢的にも気になっていたため興味があった」などの意見があり、骨密度が気になっていても病院受診には至っていない方が多く、ご自身の体の状態を知り、健康への意識を高めるきっかけとなったのではないかと感じました。

栄養相談

ふだんの食事や運動は健康長寿の近道です！栄養相談コーナーでは、管理栄養士が食生活や体調を伺ってアドバイスを行いました。来場された方は、日頃から食事や健康管理に真剣に取り組まれており、健康意識が高い印象の方が多かったです。ご自身の健康管理もさることながら、家族の食事相談を中心とした健康管理のご相談や、すでに減塩知識はあるが、更なる調理テクニックのご相談等をお受けしました。

健康体操

HEPOPとは、国立長寿医療研究センターが開発したフレイル（虚弱）予防の在宅活動プログラムであり、そのプログラムを現地で実施する講座がHEPOP教室です。専門医や理学療法士が医学的根拠に基づいて監修し、現地ではミニレクチャーをはじめ、不活発予防やバランス・体力向上のための運動プログラムを実施しました。午前・午後の2回にわたりHEPOP教室を開催しましたが、参加者の皆様からは積極的なご質問をいただき、運動も妥協なく真剣に取り組んでいただきました。フレイル予防には、運動を継続することが非常に重要です。今回の教室が、運動習慣を身につける一助となれば幸いです。

おわりに

私たちが着用しているTシャツは、認知症支援のシンボルカラーのオレンジ色を採用しています。暖かさを感じさせるオレンジ色は「手助けします」という意味も持っているようです。

盛況のうちに笑顔あふれるイベントを開催できたことに、参加者の皆様、市役所の方々に心より感謝申し上げます。

今後も地域の皆様が生き生きと過ごせるように、少しでも貢献していきたいと思います。

© National Center for Geriatrics and Gerontology