ホーム > 病院 > 医療関係者の方へ > 臨床研修・専門研修 > 長寿・研修医Blog > 8月6日 第46回 わかてセミナー 胸痛
私は認知症に強い関心があり、国内に5つしかないナショナルセンターの一つである当院を研修先に選びました。ここは日本の高齢者医療の中核を担う機関であり、大学病院のようなアカデミックな雰囲気が魅力です。老年医学、リハビリ、精神科など幅広い診療科が揃っており、地域包括ケアやACPといった最新分野も学ぶことができます。さらに、臨床だけでなく研究にも力を入れており、リサーチマインドを持った先生方から最先端の知識を得られる機会も豊富です。また、外部病院での実習やへき地医療、学会参加などプログラムが充実しており、密度の高い2年間を過ごせると実感しています。医局の雰囲気も非常に温かく、困った時にはすぐに相談できる環境です。高齢者医療に少しでも興味がある方には、ぜひ一度見学に来ていただきたいと思います。自分に合った学びがきっと見つかるはずです。
当院では、内科全般に加えて、高齢者医療や認知症、緩和ケア、精神科、リハビリなど、幅広い分野に対応しています。急性期から慢性期、そして在宅復帰まで、一つの病院の中で切れ目なく関われるのが大きな魅力です。
また、超急性期病院で経験を積んできた若手の先生や、大学院で研究を終えたあと臨床に戻ってきた先生など、さまざまな経歴の医師が働いており、将来の働き方を考える上でもとても参考になります。
外科系の先生方も、高齢の患者さんに対して安全で丁寧な手術を行っており、内科としっかり連携しながら、低侵襲手術や周術期の管理に工夫を凝らしています。高齢者医療を外科的な視点から学べるのも貴重なポイントです。
「こんなふうに学びたい」「こういう経験をしてみたい」といった思いに、指導医の先生方がしっかり応えてくれる環境が整っています。いろいろな分野を経験しながら、将来のキャリアについて考え、自分らしい道を見つけたい方にとって、きっと学びの多い場所になると思います。
私は、高齢者の多疾患併存状態への対応を学びたいという思いから、老年内科に興味を持ち、この病院で初期研修を始めました。実際に研修を始めてみると、ナショナルセンター特有の症例だけでなく、高齢者を中心としたCommon Diseaseも幅広く経験できることに驚きました。内科系の診療科がほぼそろっており、初期研修で必要な疾患や症候の多くをこの病院内で経験できる点は、とても大きな魅力です。研修環境としては、定期的なレクチャーで知識の確認ができるほか、シミュレーターを使った手技の練習も可能で、基本的な臨床力をしっかりと養える体制が整っています。研修医の人数が少ないため、指導医の先生方から密度の高い指導を受けることができます。また、研修医・指導医のみならず、他職種の方も含めた病院全体の雰囲気が穏やかで、わからないことがあればすぐに相談しやすい環境です。特にリハビリテーション科が充実しており、摂食・嚥下の分野について実践的に学ぶことができるのは、老年医療に関心のある方には大きな魅力だと思います。
救急症例は比較的少なめですが、当番日には研修医がファーストタッチを行い、上級医と一緒に診療を進めます。救急では必ず上級医のチェックが入り、研修医のみでの帰宅判断は行わないため、安心して学びながら診療に取り組むことができます。また、救急の件数が多すぎない分、身体所見や病歴聴取、エコーなどを落ち着いて丁寧に行えることも、大きなメリットだと感じています。さらに、認知症病棟や地域包括ケア病棟があり、急性期から回復期、そして退院までの過程を一貫して追うことができるのも、この病院ならではの特徴です。患者さんが少しずつ回復していく様子をみることができ、疾患だけでなく、地域に戻るまでを見据えた医療を実感することができます。
ナショナルセンターとして学術活動も盛んで、症例報告などの指導が受けられるほか、希望すれば研究に取り組むことも可能です。基礎的な診療能力を着実に身につけたい方、アカデミックな分野にも関心のある方にとって、とても充実した研修環境だと感じています。
3名の研修医の貴重な意見と感想を話していただきました。今後高齢加速していく世代が多くなるかと思います。今後の医療を支える大切存在であり、誰からも愛さ信頼される医師になることを期待してます。当院に興味を持って見学に来て下さる方がくることを待っております。