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糖尿病療養支援チームレターVol.14
2023年7月
かつての糖尿病の食事療法と言えば、カロリー計算・制限に代表される『食事制限』が主体の時代がありました。食事療法は厳しく、たいへんで、食べるものがなくなってしまうといったイメージを、今も持たれている方も多いかもしれません。
※参考:臨床栄養 Vol:136 No4より
もちろん年齢や病状にもよりますが、近年では糖尿病であったとしても、フレイル予防のためにタンパク質やエネルギーをきちんと摂ることが推奨されています。また、肥満はよくありませんが、痩せすぎはもっとよくありません。体重を適切に管理することが大切です。
糖尿病診療ガイドライン2019では、エネルギー量の考え方が大きく変化しました。(右図)
目標体重はBMIで22から25と幅が設けられています。
たとえば・・・身長:145cm 体重:50kg BMI:22.2の場合
同じ50kgでも、およそ300kcal/日違う!!
目標エネルギー量を決定するためには、血糖コントロールの状態や治療内容、肥満や低栄養状態の有無などを考慮する必要があります。また前述のように、フレイル予防には、タンパク質の摂取も重要です。ご自身の目標エネルギー量やタンパク質量はどの程度なのか?どんな食事を摂る方がよいのか?気になる方は、一度栄養指導を受けてみてはいかがでしょうか。
また「いきいき糖尿病教室」を毎月開催しています。ぜひご参加ください。
栄養指導・いきいき糖尿病教室への参加希望の方は主治医にその旨をお伝えいただくか、あるいは代謝内科診察室の前にあります栄養相談室にお問い合わせください。