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糖尿病療養支援チームレターVol.2
2017年5月
健康長寿を実現させるために注目されている概念が「フレイル」です。「フレイルとは、加齢に伴って生じる機能的な予備能力の低下により、健康障害や自立機能障害をきたしやすい状態」といわれています。これまで各自治体において二次予防にかかる高齢者に対しては、地域支援事業において介護予防事業による支援があったものの、糖尿病患者に対象特化された支援はありませんでした。私達はプレフレイル、フレイルを呈した高齢糖尿病患者を講義単独群(非介入群)あるいは講義、食事摂取を通じた栄養指導、運動療法の実践からなる多職種連携指導群(介入群)に分け、糖尿病教室の形式を用いたランダム化群間比較介入試験を行っています。フレイル予防及び改善プログラムを糖尿病療支援チームにて実施し、有効性が証明されれば、本プログラムは他医療機関でも行えるモデルとなると考えられます。
月に1回の糖尿病教室を3か月行い、開始時、3ヶ月目、12ヶ月目にフレイルの状態を評価します。