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周囲からもの忘れが進んでいると言われますが、患者自身はさほど感じていな場合、病気に対してどのように対応すればいいですか

もの忘れの程度にもよります。もの忘れで、日常生活(IADLといわれている。買い物、交通手段を利用する、家事など)のなかで、支障をきたしているとか、他者とのトラブルになりかねないなど、他者が介入しなければならない状態である場合は病院をすすめても良いと思います。

ただ、ご本人に自覚がないため、受診することが難しいのでしたら、一番近くで見ている家族や、近隣の方もしくは民生員の方より、病院にご相談いただいて、健診などを理由に病院にお越しいただくように配慮することもできますので、一度病院の方へご相談下さい。

当院の外来では、診療での客観的な情報や治療の効果を確認、円滑に検査等を勧めるために、ご本人をよく知る家族にはご同行いただいておりますので、ご承知ください。

周囲からみているとご本人は、何も感じていないように見受けられますが、実は、忘れること、出来なくなることが増えていくことに対して、不安や苛立ちを持っています。

  1. 大切なことは、ご本人のそのような不安や苛立ちの感情を理解することです。
  2. 短く簡潔な表現を用いて、一度に多くの指示はしないように心がけましょう。
  3. 訂正や否定的な表現ではなく、肯定的な表現を用いる。
  4. ご本人の目を見る、微笑む、相槌を打つなどの非言語的コミュニケーションも使用しましょう。