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自分で洗えないようですが、手伝った方がいいですか?

ご本人にできないからといって介助者が全てを手伝ってしまうということは、その方の能力を奪ってしまうことにもなりかねません。そのため、まずは手伝う前にご本人がどこまでならご本人でやれそうなのかをその都度見極めてみて下さい。動作の前にこれからすることを教えてあげたり、お手本を見せてあげると、もしかするとできることがあるかもしれません。背中や足の下の方は洗えなくてもお腹や腕はご本人で洗えるかもしれません。みなさん年齢を重ねていくと、体は硬くなっていきやすく、一つ一つの生活動作も行っていかなければ忘れていく一方です。できる限りご本人さんがご自身で行えるものは行ってもらいましょう。そうすることで、生きがいや自尊心にも繋がるかもしれません。それでもできなかった部分に関しては手伝ってあげましょう。

もちろん、できないことを無理強いしてやってもらおうとすると、逆にその方のプライドを傷つけてしまったり、不快な気持ちを持たせてしまうため、ご本人さんのその時の気分や能力に応じて対応して下さい。 また、体を見せることで羞恥心が伴いやすいものなので、関係性や性別に応じて、入浴サービスを利用して行ってもらうのも一つの手段だと思います。 ご本人さんの不快感や嫌悪感が強い場合、介護負担が大きい場合は無理をして毎日行う必要もないと思います。高齢者ですと皮膚が乾燥しがちだという側面もありますので、最低週1~2回入浴を行えれば良しとしましょう。