
適量の飲酒される方は、全く飲まない方、大量に飲酒される方より、認知症になりにくいとの報告があります。認知症でも“酒は百薬の長“たる由縁です。しかし全く飲めない人が無理やり飲酒することは推奨できません。
では適量というと?ー欧米の研究ではワイン1日あたり2杯(500ml)とされています。日本人のデータはありませんが、体格の差を考えるともう少し減らして考えるのが妥当でしょう。
認知症予防のため、以前からビタミンが注目されてきました。しかし単一の栄養素(サプリメント等)を摂取しても、認知症予防には効果がありません。
有効な栄養素は食品から摂る必要があり、野菜、果物、魚に認知症予防効果が期待できます。食事全体のパターンが重要で、地中海食が注目されています。赤、黄や緑などの野菜、魚介類が豊富、オリーブ油、穀類、線維食品、さらにポリフェノールたっぷりの赤ワインが少々というイメージです(図)。
バランス良い日本食も理にかなった食事と言えます。 地中海食には糖尿病の予防効果も知られています。

活動的なライフスタイルを維持することで、老化は予防されます。
定期的な運動は認知症の予防に有効であることが証明されています。またすでに発症した認知症の進行を抑制する効果もあります(図)。
また社会参加が積極的なほど、余暇活動(旅行、編み物、コンサート、会食など)、精神活動が活発なほど認知症の発症が低いことが示されています。
家に閉じこもり、昼間からテレビの前でウトウトするような生活があれば、是非とも改めて下さい。

認知症予防に運動の効果が示されています。歩行などの有酸素運動が推奨されます。一方、ダンベルやバンドを使った筋力トレーニング(レジスタンス運動)にも効果が示されています。膝などの痛みがある場合は、主治医に運動できる範囲を相談してください。また心臓や肺の機能を確認した上で、上肢の負荷トレーニングは可能でしょう。当初はインストラクターの指導の下で、安全に始めて下さい。
はい、すぐにやめてください。

飲食物から摂取されたアルミニウムのおよそ0.1%のアルミニウムが吸収され、腎臓を通って尿中に排泄されます。国際機関からの提言(2011年)では、暫定的週間耐容摂取量 は、体重50kgの人で1日あたり約7mgとされています。加熱調理をすべてアルミニウム製鍋でおこなった場合に調理器具から1.68mg、アルミ箔製品から0.01mg、飲料缶0.02mg摂取すると推定されています。
アルミニウムがアルツハイマー病の原因ではないかという説がありましたが、今のところアルツハイマー病とアルミニウムの関連性を明らかにした科学的根拠は見当たりません。以上より、過度に心配する必要はないようです。
入院する際には、少なからず安静を強いられる原因があります。数週間ベッドで寝ていると、足の筋力が低下するのは高齢者ばかりではありません。こういう身体機能の低下を廃用症候群といいます。もの忘れの進行も廃用症候群の一つです。退院して通常の生活にもどると徐々に回復するものですが、実際には高齢者では、入院を契機として認知能が低下されることが多いようです。
肺炎や転倒を予防して、入院する機会をできるだけ少なくすることが大切です。
アルツハイマー型認知症では、嗅覚が低下することが知られています。そこで嗅覚を刺激(アロマセラピー)が、脳を活性化できないかとの研究があります。アロマセラピーは認知症の周辺症状に有効である上に、中核症状にも良い可能性が指摘されています。ラベンダーなどの心地よい香りは、心身をリラックスさせることは直感的にも理解できますよね。ただし認知症の発症を予防できるかは不明です。
認知症の危険因子として、頭部外傷があります。頭部外傷により脳挫傷や脳出血を来たして脳機能が低下します。
また反復して頭部に外傷を受けることが多い拳闘家に出現する認知症があります。ボクサー、特にノックアウトが多かったボクサーでは、若年にもかかわらず、アルツハイマー型認知症と似た変化が出現することが知られています。
頭部に強い衝撃を受け続けることは避けた方が良さそうです。
認知症予防に運動療法が有効であることが証明されています。音楽や舞踊を組み合わせ、楽しみながら行う余暇活動にも効果が期待されています。これまで脳を活性化させると銘打った携帯ゲームや算数ゲームを行って、認知症の発症を予防できたとする報告はありません。
まず運動、食事の工夫、生活習慣病(高血圧や糖尿病)の適正な管理を試みてください。
人との会話は脳の機能を維持する有効な手段です。また独居や配偶者が不在であることは、認知症の危険因子であると言う報告もあります。
地域での社会活動に参加したり、デイサービスなどを利用して、人と話す時間を持つことをお勧めします。
外に出ることを嫌がる高齢者もおられますが、一度参加すると結構楽しんで行かれることが多いようです。まずは始めてみることです。
人との会話は脳の機能を維持する有効な手段です。また独居や配偶者が不在であることは、認知症の危険因子であると言う報告もあります。
地域での社会活動に参加したり、デイサービスなどを利用して、人と話す時間を持つことをお勧めします。
外に出ることを嫌がる高齢者もおられますが、一度参加すると結構楽しんで行かれることが多いようです。まずは始めてみることです。