自宅にいる時、認知症の妻から全く離れられません。何かいい方法はないでしょうか?
とても心身共にお疲れになられることと思います。以下、2点の視点があります。
- 「離れられない」理由は何でしょうか。
- 奥様の動作が危険で、常に見守りが必要だからでしょうか。
- 奥様が介護者のあなたが見えなくなることを不安がられ、ずっとそばにおられる状態だからでしょうか。
- 介護者のあなたが、「他人にお願いすると、妻が嫌がるから・・・」とご心配になられているからでしょうか。
- もし「離れる」ことを具体的にご検討される場合は、段階的に実施されるのはいかがでしょうか。
(例)
「1日の中で物理的に離れる時間を確保していく=介護保険サービスの利用」が考えられます。
※(つづき)では、利用したい場合は、具体的にどうすればいい?をご紹介。(つづき)「具体的には、何をすればいい?」
以下、3点をご検討ください。
- 介護保険制度の申請、要介護認定は済んでいますか。申請および認定が、介護保険サービス利用の初めの第一歩。
- 介護の支援は、「人」を御希望でしょうか。「物」を御希望でしょうか。
(例)
- 私が外出している間、家のことをしながら見守りしてほしい・・・訪問介護
- 家でじっとしていると足腰が弱るし、家の周辺とか歩きながらリハビリができるといいな・・・訪問リハビリ
- 家でじっとして刺激がない。6時間ぐらい空き時間が介護者の私にもほしいし、風呂も入ってほしい・・・デイサービス(認知症対応型あり)、デイケア
- 2のようにお手伝いのご希望や利用したい支援のイメージを持ちながら、ケアマネジャー(要介護認定済)もしくは地域包括支援センター(要介護認定未、要支援)相談員 にご相談下さい。
一口メモ
家族様の「まとまった休息時間の確保」をご希望の場合は、段階的に、ある日数や期間だけ施設 で生活する「ショートステイ」「小規模多機能型居宅介護」の利用も考えられます。ただし、ご利用される患者様の「環境の急激な変化による混乱」を考慮することが大切です。 患者様が、日中通ったり、家に来ていただくサービスの利用から、ご家族様以外の方のサポートに 慣れていかれることも一つの案として考えられます。