寝たきりとなり、すぐに褥創・褥瘡ができてしまいます。どのように対処すればよいでしょうか?
褥創について
定期的に身体の向きを変えることが大事です。そのために人材、環境を整える視点を以下2点記載します。
1.訪問看護師の訪問支援
- 主治医にも相談し、看護師から創の手当ての方法を伝授していただく。
- 体位変換(身体の向きを変えること)の方法や頻度を伝授していただく。
- 訪問介護士(ヘルパー)や訪問入浴の支援が入り、入浴介助(清拭やシャワー浴等)をしている場合は、創の手当てや洗浄方法を家族と共に聞いていただくようにする。
2.環境の整備・・・必要物品の種類、物品の適応可否は、主治医や看護師、ケアマネジャーに要相談です。
- 体位変換で創の部分に熱がこもったり、圧がかからないようにタオルを挟み込む、固定のクッションを置く、褥創予防マット(福祉用具貸与)を用意する。
- 電動ベッド(福祉用具貸与)、アモバン(褥創予防マット:福祉用具貸与)、自動体位変換器(福祉用具貸与)をワンセットで用意する。
※福祉用具貸与で用意できるものは、ケアマネジャーに相談の上、福祉用具専門員に自宅や患者様をみていただき、物品の種類や配置を決定することも大切です。
褥瘡について
認知症の方でなくても同じ姿勢で長い時間同じ場所が圧迫されてしまうと、褥瘡(じょくそう:床ずれとも言います)の原因になります。ひどい褥瘡は処置が必要になりますが、その前の予防が大切になります。予防のためには
- 2時間ごとに体の向きを変えましょう
- マットを選びましょう:圧迫を軽減してくれるエアーマットや自動で体位を変えてくれるマットもあります。レンタルも可能です
- 皮膚を清潔に保ちましょう
- 栄養状態を整えましょう:栄養が不足している場合は補助食品の利用も考えましょう
- 骨が出っ張っている場所は、特に褥瘡が出来やすいのでまめに観察しましょう。もし褥瘡が出来てしまったら早めの対処が必要になります。心配な点が出てきたら医師や訪問看護師に相談しましょう。