別のお薬に換えて貰いましょう。
リスペリドンは抗精神病薬に分類されるお薬で、幻覚や妄想・興奮などの精神科的症状を抑えるための治療薬です。もともとは認知症の治療薬ではありませんが、認知症でも同じような症状が出る場合に使われることがあります。
お薬の副作用で、一日中寝ていたりボーッとしてしまうことがあります。これを過鎮静と言います。リスペリドンに限らず抗精神病薬に分類されるお薬は、多かれ少なかれ過鎮静を引き起こす可能性があります。一般的には過鎮静を起こしてしまった場合、その原因となったお薬を止めることが推奨されます。
抗精神病薬はリスペリドンだけではなく、さまざまなお薬があります。副作用が強ければ、他の抗精神病薬に換えて貰うのが良いでしょう。
さらに付け加えると、認知症の精神科的症状(これをBPSDと言います)を抑える作用を持つのは、抗精神病薬だけではありません。やや専門的になりますが、抗精神病薬以外の向精神薬(抗うつ薬や気分調整薬など)や漢方薬の効果も示されています。
リスペリドンが処方されたのは、それ相応のBPSDが認められたからなのでしょうから、何のお薬も飲まないというのは難しいのだと思います。可能な限り副作用の少ないお薬にしてもらいましょう。