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メマンチンの副作用があった時、家族の判断でやめてもいいですか?

主治医と相談してから決めて下さい

詳解

メマンチンは比較的最近発売されたアルツハイマー型認知症の治療薬で、ドネペジルと同じく認知症の進行を遅らせる効果があります。しかしながらドネペジルとは違う作用(薬理学的作用機序)を持っており、その副作用もドネペジルとはかなり異なります。先ずはその症状が本当に副作用かを確認する必要があります。

「副作用」というのは、そのお薬の持つ薬理作用が原因で不快な症状が出現することを言います。
そのお薬の持つ薬理作用とは無関係と考えられるけれども不快な症状が出る場合は、「有害事象」という言葉を使います。

基本的に「副作用」の場合は減量するか中止するかの選択になりますが、「有害事象」の場合はその不快な症状の程度によって判断します。
すなわち不快な症状という短所(リスク)はあるけれど、大きく日常生活に差し支えるものではなければ、認知症を遅らせるという長所(ベネフィット)に目を向けることになります。これを「薬のリスク・ベネフィットを考慮する」と言います。要するに長所・短所を天秤にかけたとき,どちらを重要視するかを判断することです。

リスク・ベネフィットを勘案するには,高度な専門知識が必要になる場合があります。止める前に担当の医師と相談して下さい