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ドネペジル10mgに増量した方がよいでしょうか?

認知症の進行具合やドネペジルの効き加減と副作用の有無をみて決めましょう

詳解

ドネペジルは、アルツハイマー型認知症の軽症(初期)から重症(末期)までの幅広い適応をもったお薬です。通常は一日に5mgという量で服用しますが、重症の場合は10mgまで増量することが出来ます。したがって10mgまで増量するかどうかは、先ずは認知症が重症であるかどうかの判断が必要になります。

また増量する場合、ドネペジルを5mgで服用していた期間に、キチンと治療効果があったかどうかの判断も必要になります。お薬の効果には個人差があり、残念ながらドネペジルが全く効かない人もいます。5mgでは効かなくても10mgにすれば効く人もいますが、もともと全く効いていないお薬をいくら増やしても効果が出るものではありません。5mgでの治療期間中(つまりは軽症から中等症の時)に効果があった場合、10mgに増やしてみるのも良い手段と考えます。

次に副作用の問題です。ドネペジルに限らず、いかなるお薬も量が増えると副作用も出やすくなります。5mgでは副作用が出なくても、10mgにしたら副作用が出ることもあります。病気の進行度合いとお薬の持つ長所と短所を考えながら、増量するかどうかを決めましょう。