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脳梗塞後に認知症になりました。もの忘れが進まない治療はありますか?

脳梗塞によっておこる認知症の症状を進めないためには、脳梗塞の再発を防ぐことが最重要対策となります。根本的な再発防止薬は脳梗塞のタイプによって異なりますが、脳塞栓症ではワーファリン、タビガトラン、といった抗凝固薬が、脳血栓症ではアスピリン、クロピドグレル、シロスタゾールといった抗血小板薬が用いられます。また同時に危険因子の除去が重要で高血圧には認知症に対して試験されたことがある、カルシウム拮抗薬(バイロテンシン)アンギオテンシン変換酵素阻害薬(コバシル)、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ブロプレス、ディオバン)による血圧管理を行います。

糖尿病のコントロール、禁煙も重要です。アルツハイマー型認知症の治療薬が有効かどうかに関しては、Kabirajanらの報告があります。現在の4つの治療薬は軽度から中等度の血管性認知症の認知機能に有効ですが、改善幅やデータの大きさが不十分なため使用を支持するまでにはいたらないと結論しています。