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診断までの過程が分かりません。怖い検査とかあるのか不安なのですが、実際はどうなのでしょうか?

国立長寿医療研究センターの、もの忘れセンター外来では図に示したような流れで診断を行います。赤字で示した検査は特に認知症外来に特徴的な個所です。基本的に怖い検査、危険な検査はありません。 MRIでは閉鎖空間に閉じ込められように錯覚して、恐怖を感じることがありますがこれは認知症の人に特有というわけではなく、一般の人にも見られる現象です。脳血流検査ではIMPという薬物を使用しますが、ヨードアレルギーのかたはさけたほうがよく、その場合はECDという薬剤を使用します。また狭い検査台上で約1時間安静臥床するため腰痛を生じることがあります。対策のためクッションやタオルを用意します。

また神経心理検査は、苦手になっている機能について、詳しく質問されるため、強いストレスを感じることがあります。専門の心理士さんは様子をみながら無理をせず、必要なら中断したり、別の機会に変更したりすることで対応してくれます。

全般に認知症の人は新しいことをうけいれることが苦手になっていますので、危険な検査でないことをよく話で安心していただくことが重要です。また検査を受ける際には、できるだけご家族に同伴していただくほうがよいと思います。